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個別評価の貸倒引当金に関する誤解

2012 - 02/14 [Tue] - 00:19

 ときどき他の税理士さんと共同で決算や申告を行っているケースがあるのですが、そのときに「エッ」と思った話を。

 イヤ、もしかしたら私の理解が悪いのかも知れないのですが、貸倒引当金の個別評価って、破産の申立とかした場合には50%引き当てられると思うのですが、一緒に仕事をしている税理士さんがお客さんに対して「で、来年は残りの50%も引き当てられますから」としきりに説明しているのを横で聞いていて、「エッ」と思ったわけです。

 あれぇ、そうだっけなぁ・・。確か税法上では貸倒引当金って翌期には前期の設定額を全額益金算入して繰り戻すはずだから、いくら個別評価で設定するからといっても、2年間で債権の全額が貸倒引当金に引き当てられませんよね・・・。

 そんなことできちゃったら、納税者ウハウハですやんか(笑)。だって裁判所や登記簿で破産したかどうかを確認するまでもなく、2年経てば債権の全額損金算入できちゃうんだもの。貸倒れの処理って、それだけで本が一冊書けるくらいの厳密な判断が求められるような話なのに、引当金で100%損金計上できるのなら誰も苦労しませんやんか(笑)。「なんでもかんでも個別引当金設定で問題一発解決!」って感じですやんか(笑)。

 そもそも趣旨として、本来破産申し立てしているような状況だから貸倒損失として100%処理したいところを、法的な要件が揃ってないから税務上もそれを認めるわけにいかないんで、「ま、可哀想だからせめて50%までは引き当てさせてやるよ」って内容ですよね?

 いえ、それが若い税理士さんだったら「え、そうだっけ?毎年50%を洗い替えで設定し続けられるだけじゃないの?」と確認できるのですが、その話をしているのがこの道ウン十年の大ベテランさんだからこれがヒジョーに切り出しにくい(笑)。

 お客さんだって、ベテランの先生からそういう説明を受ければ「そっか、2年待てば100%損金計上できるのか。そりゃ助かるな。」と思いますよね。それを私が下手にひっくり返したりしたら、ベテラン先生の顔をお客さんの前で潰すことになるし、逆に私がお客さんから信用されなくなるかも知れませんしねぇ。こりゃ上手く話を持っていかないとね。

 でも、たしか私の理解で正しいですよね?違ってるかな。こんなの別に税務署に確認するのもちょっと恥ずかしいので訊けませんけど(笑)。大ベテラン先生にそんなに自信もって言われると、私も不安になっちゃうじゃないですか(笑)。多分、というか間違いなくそうですよね。念のため手元の税務六法を開いてみると・・。

 ああやっぱり法人税法第52条10項に「・・貸倒引当金勘定の金額は、当該事業年度の翌事業年度の所得の金額の計算上、益金の額に算入する」って書いてあるわ。よかった~(笑)。なんか税理士試験の法人税でこの言い回し覚えましたよね(笑)。

 うーん、上手いこと角が立たないように事前に根回ししながら、ベテラン先生からお客さんに説明してもらうようにするか。こういうことって意外とあったりするんですよね。もちろん私もよく勘違いしてるんで、私自身も注意しないといけませんが・・。

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