税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





  税理士もりりのひとりごとのナビゲーター   トップページ > 経営・ビジネス > 「安売りするな、価値を売れ」  

「安売りするな、価値を売れ」

2011 - 12/14 [Wed] - 11:47

 「安売りするな、価値を売れ」、これは今日の新聞の広告欄にあった、本のタイトルです。確かに安売りしたらいくら頑張っても儲かりませんから、価値に応じて対価をしっかりともらえるような営業戦略を行う方がイイに決まっていますよね。

 ただそれはそうなのですが、こういう本などを読んで多くの人が勘違いしてしまうことは、「価値を売る」ことこそが善と盲信しすぎて、たいしたサービスや価値を提供できない事業者までが開業当初から「価値」を売って「ブランド商売」に走ろうとすることです。

 以前にも何度か若い方たちが気合いを入れてハンバーガー屋やラーメン屋を開業して閑古鳥が鳴いている話を書きましたけれども、最初から「ブランドになる」ことを目指すのは心意気としては悪くないことなのですが、経営者本人の気合いが入りすぎていると単なる勘違い、空回りに終わるだけのことが実際は多いのです。

 もちろん最初からエルメスやロレックス、メルセデスやフェラーリを目指す商売を行うことはアリかも知れません。しかし全くの無名の事業者が自分で自分を一生懸命に「凄い、凄い」と宣伝をしても、そう簡単に「ブランド」というのは作れるものではありません。

 むしろ価格に相応するサービスが提供できないにもかかわらず、ブランドを前面に出して高い料金をもらっていると詐欺のような状態になってしまい、リピーターがいなくなります。お客がいなくなれば、いくらブランドを前面に出したって全く商売にならなくなってしまいます。

 やはりお商売はお客さんあっての話です。そして「ブランド」というのはある程度長期間に渡る事業者と消費者との間での「高い信頼関係」があってこそ醸成されるものだと思います。「ブランド品」が高く売れるのは、消費者が「ブランド品は品質とサービスが良い」と認識していることが前提ですからね。

 ですから冒頭に書きましたように、最初から「価値」を売ろうとして高い料金設定を目指して商売や事業を展開するのも悪くないですが、私は「価値を売る」という表現よりも「驚きを与える」という表現の方が良いと思います。

 結局のところ、お商売というのはどのような事業であってもお客さんに対して「驚き」を与えてあげることが大切だと思うのです。今風の言い方で言えば「サプライズ」でしょうか(笑)。ただ「ビックリさせる」という意味ではありません、私が言いたいのは「期待を越えたサービスの提供」という意味です。

 他のお店では絶対に真似できない低価格で良い商品を提供する、同じ値段でもサービスや顧客対応が段違いによい、つまり「え、これだけしかお金払ってないのにここまでしてくれるの?」とお客さんの期待を良い意味で裏切ることが「驚きを与える」という意味です。

 ですからこれはなにも安売り店だけの話ではなく、ブランドを目指す事業者にも同じことが言えるのです。例え商品の値段が高かったとしても、そこから得られる品質の良さや満足感が実際に支払った金額よりも遙かに価値があると消費者に思ってもらえるのであれば、いつかその商品はブランドになっていくわけです。

 つまり値段が安くても高くても、事業者が行うことは顧客に対して「払った金額以上の感動を与えること=驚きを与えること」だと思うのです。それができれば安売りだろうと、高めの料金設定であろうと、いずれにしても顧客の支持を得て商売は成功すると思うのです。

 ですから、そう考えると世の中の商売には安売りもブランドもない、ということになります。どちらも商売のやり方としてはアリなわけで、「驚き」を与え続けることができれば安売りでもブランドでも商売は成功すると思うのです。

 ですから、安売りで失敗するのは「ただ値段を安くする」ことに一生懸命になっているからだと思うのです。値段以上の感動を与えなければならないのに、感動を与えるかどうかも考えずただ「値段だけ安ければいい」と思って価格設定をすると、顧客に満足感を与えられず失敗すると思うのです。

 逆にブランド商売で失敗するパターンは、ただ品質の良い商品の価格設定を高くすればいいとだけ思っていて、結局顧客から見て「こんなに高い金払っているのに、この程度の商品か」と呆れられるからだと思うのです。

 結局のところ、どちらもポイントは品質の高さ、サービスの質の高さ、だと思うのです。そこには安売りもブランドも関係ないと思うのです。詰まるところ、安売り商売もブランド商売も「いかにして損益分岐点を越える売上を継続して確保することができるか」の一点に集約されますからね。

 一定以上の売上高を「継続」させるためには顧客を「リピーター」として確保する必要があります。そして「リピーター」にするためには、顧客を常に「驚かせ」、「満足」させる必要があり、それを実現させるためには価格設定に比して高い品質の商品、高いサービスを顧客に提供する必要があるのです。

 現代の消費者は情報に溢れていますから、他に「驚いて」「満足できる」お店を見つけたらすぐに替わって行ってしまいます。ですから事業者が行うべきことは、どんなお商売であっても常にお客さんに「驚き」と「感動」と「満足」を与え続けることになると思うのです。

 こう文章に書くと「なんだ、普通じゃん」ということになるのですが、しかしこの簡単なことが実際には多くの方々はできません。なぜかといえば、頭で理解していてもそれを長期間継続することができないからです。結局、お商売を始めた頃に心に決めた「顧客に驚きと感動と満足を与える」という目標を持っていても、何年も何十年も継続し続けることができないから途中で失敗してしまうのです。

 つまりここに「同じことを続ける忍耐」がいかに大切であるかということが表れるわけです。でもお商売のキモはこの二点に集約されるのではないかと私は思います。「ブランド」か「安売り」かは経営者の考え方ひとつであって、どちらを目指しても成功する人は成功するし、失敗する人は失敗します。

 一言でいえば「驚きと感動と満足をいつまでも顧客に与え続けられること」が商売成功の秘訣ではないかと思います。「相手を喜ばせようとする心」と「継続力」と言ってもよいかも知れませんね。

関連記事

トラックバック

http://moriri12345.blog13.fc2.com/tb.php/1138-cb93731a

 | HOME | 






プロフィール

もりり

Author:もりり
当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

最新記事

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード

QRコード