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オリンパスは上場廃止させるべき

2011 - 12/07 [Wed] - 11:36

 オリンパスの有価証券飛ばしの件に関して、今日の新聞では大きく記事が出ていました。第三者委員会が事件の概要を発表したからなのだそう。

 飛ばしの方法についてはこういうことでしょうか。含み損を抱えた有価証券を外部のファンドに簿価で移動させ、代わりにその簿価相当の時価がある別の有価証券と交換したんでしょうね。そうすると当然そのファンドは大損コクので、その損を穴埋めするためにいろいろな買収を装ってお金をそのファンドに流していた、ということなんでしょうか。

 まあそのあたりの資金の流れは、当然ながらバレないためにやはり相当複雑に操作してあるようですね。そりゃ公認会計士の監査を騙くらかす必要があるのですから、相当資金をあっちやこっちにこねくり回してやっているはずですよね。当然今回のように万が一公になったときにもすぐに資金の流れが分からないように仕組みますからね。

 そういう粉飾の手口については時間が経てばもっといろんなことが分かってくると思うのですが、それよりも今回の事件で今ひとつよく分からないのは、今回の事件が起きたにもかかわらずオリンパスの上場廃止を回避させようという思惑が世間に強いことですね。

 確かに、元々オリンパスという会社自体は経営状態が悪いわけでもないし、商品や技術も素晴らしいわけですから、そういう面から見れば上場廃止にする必要は無いかもしれません。上場廃止になると売買がめんどくさくなるので、そういった面から多くの株主の利益が失われる可能性もありますしね。

 しかし、最近このブログでよく書いていますように、今の日本の問題点は「世の中に不要な既得権益がはびこりすぎていること」なんですよね。そしてその既得権益を容易に手放さないことが最大の問題なわけです。

 なぜそうなるかと言えば、「ルールや原則が徹底されていないから」。オリンパスだって結局そうじゃないですか、そもそもの原因は経営者が自分達の評価が下がるのを恐れて様々な法律を無視して無理からに決算を良くしようとしたところにあるわけですよね?取締役も監査役も、法に基づいた適正な業務を行ってこなかったわけです。

 だったらルールを守らなかった経営者達は当然ながら罰を受けなければならないし、そのような粉飾決算を行って株主達を欺いてきた会社も当然株式上場など続けるわけにはいかないでしょう。それがルールなんですから。その際に株主が損失を被るとかどうとか、なんて話は株式投資の話なんですから理由にもなんにもならないと思います。

 今からの日本を良くしていくためには、「まあまあ」で世の中波風立てずに既得権益者達を過剰に守り続けてきたことを止めていく必要があると思うんですよね。ルールに基づいて得られた既得権益であれば、それは適切に守られるべきだと思いますが、ルールを逸脱したところで温存され続けている既得権益は不当な利益に過ぎないのですから強制的に放棄させる必要があるのです。

 ルールを守らなかった会社とかかわった人達は、例え善意に基づく株主であっても巻き添えを食って大損することがあるということを徹底すべきだと思うのです。で、そこで発生した損失は、これまたルールに従って違法な経営を行っていた新旧経営陣に賠償請求すればいいわけです。それが本来在るべきやり方だと思うのです。

 今回のオリンパスの上場廃止云々の論議についても、そりゃあいろいろな思惑や損得勘定はあると思いますが、ここはルールに基づいて廃止しなきゃいけないんじゃないでしょうか。そうでないとなおさら世界から見て日本の株式市場の信頼性というものが揺らいでしまうと思います。そうなると更に日本の証券市場への投資意欲が失われ、ひいては日本企業の株の価値が下がることで多くの人の利益が失われることにつながりかねません。

 今回の事件では日本という国、市場、人々が「ルールに基づいて公正・公平に行動することができるか?」ということが世界から問われているような気がします。ここでオリンパスの上場を維持するのであれば、日本は相変わらずルールとは別のところにあるよく分からない「あうん」の思惑で動くところと思われるでしょう。ここでオリンパスを上場廃止にすれば、「多少はルールに基づいて厳正に動く部分がある、ましな国」と思ってもらえるのではないでしょうか。

 昔からオリンパスがやったようなことはいろんな企業にもあったことだと思います。だからオリンパスだけの話だとは私も思いませんけど、しかしことが明るみに出た以上はオリンパスに関してはルールや原理原則に基づいて粛々と処分されないといけないんじゃないでしょうかね。

 私も昔ながらの人間重視に基づく日本のやり方はとても好きですし、大事にしていきたいのですが、それが単なる既得権益確保の言い訳だけに使われることはちょっと違うのではないかと思います。今の日本の閉塞感を打ち破るためには、本来維持させるべきではない既得権益を破壊することが本当に重要です。

 今回のオリンパスの事件はその不要な既得権益破壊を象徴する第一歩になって欲しいと願います。

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