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大阪市長選挙

2011 - 11/13 [Sun] - 16:44

 大阪市長選挙、とうとう始まりましたね。平松現職市長と橋下前大阪府知事の一騎打ちになりそうな感じですが、どんな感じになるでしょうね。

 橋下氏の大阪都構想、正直言ってよくわかりません。確かに非効率な二重行政があるのであれば、その部分に関する無駄な金遣いと縄張り争いによる動きの悪さは解消したほうがよいでしょう。しかし世の中なんでもそうですが、合理性と効率性だけですべての物事が良い方向に進んだり、人が幸せになると限らないのはご承知のとおり。

 だって合理主義だけで考えるのなら「人はいつか必ず死ぬのだから大変なお金と苦労をかけて子供を育てるより生まれてすぐに子供を殺してしまったほうがみんな幸せ」或いは「子供なんてお金がかかって大変なだけ。だから結婚しても夫婦二人だけで過ごすほうがトク」ということになりかねませんからね。でも人間には感情やいろんな複雑な事情もありますので、合理性や効率性だけで物事を考えると概してロクなことは起きないものです。

 大阪都を作ることがいいのかどうかは部外者である私にはよくわかりません。しかし傍から見ていて気になるのは、橋下氏が主張している大阪都というシステムが将来も持続可能なシステムなのか、将来も大阪の人々にとってよい仕組みなのか、というところがよくわからないのです。

 なんか歯切れのよい発言を行ってテレビ受けのいい橋下氏の主張に大阪の人たちが惑わされているような感じもするのです。橋下氏は小泉純一郎が好きだそうで、確かに弁舌や政治手法はとてもよく似ているように思えます。ただ橋下氏と小泉で違うのは、小泉の郵政民営化などの政策は小泉の長年に渡る信念のようなものだった一方、橋下氏のの大阪都構想はなんとなくウケ狙いの思いつきのような気がして心配なんです。

 府庁舎の咲洲移転構想にしたって、そもそも「あんな不便な場所の高層ビルに移転してどうするつもりなのだろうか」と疑問に思っていましたが、先の東日本大震災による津波の影響、ビル自体の揺れの影響を考慮した途端にあっさりと白紙撤回。確かにダメだと思ったら躊躇せずに方針転換できる身軽さは正しいかもしれませんが、咲州移転のための調査不足と損失の責任はどうなるんでしょうか?その後始末もできないうちに府知事を自ら辞任だなんて、ちょっと無責任な気がしますね。

 それにそもそも弁護士出身だからか、彼の話の中には論点のすり替えが多すぎます。一つの小さな矛盾を見つけると、その小さな一点をもって全体を語ってしまう話法。これは単なる詭弁であり、聞いている人の視点をずらしてい話を展開しているだけなので、よく話の内容を聞いていると全く筋が通っていないことが少なくありません。

 またすぐに相手の発言の揚げ足を取るやり方もリーダーとしてふさわしいのかどうか。弁護士であれば相手のミスを「それみたことか」とことさらに取り上げればよいかも知れませんが、大きな行政組織の長たるものが子供のケンカのように相手の発言ミスを一つ一つ声高に取り上げてマスコミでアホカス扱いして発言するのはいかがなものかと思いますねぇ。

 何しろ橋下氏の弁舌は昔のヒトラーのように、聞いている人の好戦性を刺激して扇動しているに過ぎない気がするのです。果たしてそのようなリーダーの下で行政が本当に正しく機能するのだろうか、本当に橋下氏の主張は正しいものなのか、そこがどうにもよくわからないのです。

 先日も橋下氏が公の場所に自分の家族を呼んでいたことが公私混同ではないかと批判されていましたし、週刊誌で毎週のように取り上げられる彼の過去や黒い噂。そういった彼自身の脇の甘さ、言動の不一致が今ひとつ彼を信用しきれない部分ではあります。しかし大阪の関与先さんなどにお話を伺うと「橋下が圧勝やろなぁ」とのこと。もし地元大阪においてそのような意見が大半であれば、橋下氏が大阪市長が当選して大阪都構想が実現するのかもしれません。

 しかしもう一つこの都構想、大阪維新の会を見ていて不安なのは、所詮風を見て参加しているだけであろうと思われる府議会、市議会の議員たち。政治家というものはその本質上、風を見て動くという習性があります。今は橋下氏が人気あるので大阪都構想を支持し、維新の会に参加しているのでしょうが、もし仮に今回の大阪市長選挙で橋下氏が負けたり、あるいは勝ってもギリギリで勝つようなことがあれば、少し風向きが変わる可能性があります。

 また将来橋下氏にスキャンダルなどが出て支持率が一気に低迷するような場合には、維新の会に参加している議員たちは手のひらを返したように寝返るでしょうね。だってそもそも橋下氏は強固な政党基盤を持っているような政治家ではないですから、各政党から維新の会に参加している議員たちだって何かあればすぐに各政党に戻ってしまうんじゃないかと思うのです。

 大阪維新の会が政党ではなく、政党を超えた政治集団であるところがその危うさを象徴しているのです。仮に橋下氏が選挙に落ちても大阪都構想が正しいと思っているのであれば志を同じくする者同士で大阪のために集結して政党を作れば良いのに、それをしないということは橋下に万が一のことがあったときに戻る場所を確保しているように見えるのです。所詮一時の風を見て動いているだけではないかと思うのです。

 まあ何にしても決めるのは大阪市の市民の皆さんです。珍しく日本中の注目を浴びることになった市長選挙ですが、大阪市民がどのような判断をするのかとても興味があるところです。ただ橋下氏との討論会の場で平松市長が「大阪市はアジアでも住みやすい場所1位に選ばれました」と高らかに語っていたのは失笑もの(笑)。

 きっと関西に住んでいる人達から見て、申し訳ありませんけど大阪市を「住んでみたい都市」と思っている人は大阪市民以外にはいないと思います(笑)。がさつさ、汚さ、犯罪の多さ、品のなさ、マナーの悪さ、怪しさ・・、いろんな面から「出来れば住みたくない」と思っている近隣住民は多いはずです。

 もちろん大阪は行けば楽しい場所で活気があっていろんな値段が安いのは事実なのですが、けれども多くの人が「仕事や遊びには行くけど、住処は別」と思っているところが大阪の抱える最大の問題かもしれませんね。昔から比較的裕福な方たちが仕事のある大阪市内に住まないで阪神間の都市などに居を構えているところに問題の本質が見え隠れするように思います。それは単なる家の値段どうこうという話ではないのです。

 生活保護受給者率が20人に1人と言われる大阪市ですが、結局商売の場所としては素晴らしいところなのですが、人々が暮らす場所としては魅力に乏しい部分や問題が多いのは確か。そういったことも踏まえてじっくりと地域に足のついた大阪市のリーダーを決める選挙に、一時の感情に流されることなく投票していただきたいと願いますね。

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