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なぜ書面添付をしないのか?

2011 - 11/09 [Wed] - 14:04

 検索ワードを見ていますと「なぜ書面添付をしないのか?」というものが(笑)。

 書面添付制度、今国税庁、税理士会共に普及促進をはかっていますが、実際の添付率は5%程度と聞いた気がします。まあせいぜい伸びても10%程度の話でしょうか。

 私はどうかといえば、全くやっていません。e-Taxの時には比較的積極的にかかわってきましたが、書面添付制度については全くと言ってよいほど興味もないし、やる気もありません。その理由は一言で言って「やる意味が分からないから」。

 いえ、もちろん表向きに書面添付制度を推進させようとする国税側、税理士会側の意図は理解していますよ。ただ正直言ってわざわざ添付書面に自分がしっかりと決算内容のチェックを行ったということを事細かく書くことの意味が理解できないんです。

 そりゃ事細かく書いて申告書に添付すれば税務署側は「ああ、この税理士さんよく調べたんだなぁ」と分かってくれるでしょう。けど、向こうの都合で「やっぱりこの納税者、ちょっと調べてみよ」と思ったら調べるわけですよね?で、自分で調べて解決できなかったら税理士に質問してくるわけですよね。それでも解決しなければ実地調査に来るわけです。

 だったらめんどくさいんで、調査に来てくれりゃいいです。それなりにうちの事務所でも決算の時に事細かく調べた資料は手元にありますんで、調査に来てくれりゃそれを見ながらこっちがいくらでも説明してあげます。でもその調書と同じような内容を申告書と別途作って一緒に提出することにはどーしても抵抗があるんですよね。

 だってそれがうちの事務所のノウハウでもあり、秘密でもあるわけですからね。顧問先さんとうちの事務所の2者だけが知っているとても大切な経営情報です。それを税務申告書になんでいちいち添付して、関与先の決算内容を丸裸にしていかなきゃいけないのかが分からないのです。

 税務署が帳簿や申告内容について訊きたいことがあれば、そりゃこっちに訊いてくればいいだけのこと。なんでこっちが秘密を守るべき関与先の情報を税務署に対して先に公開しなきゃいけないんでしょうか?どこの世の中に牌を相手に全部見せながら麻雀やる奴がいますの(笑)?知りたいポイントがあれば向こうがこっちに訊いてくればいいだけで、訊いてくれりゃいくらでも答えてあげますやんか。それでいいんじゃないですか?

 別に悪いことも隠し事もあるワケじゃありませんが、こちらがそこまでしなきゃいけない必要は無いんじゃないかと思うわけです。変な例えですが、お医者さんに行って診察受ける際にいきなり医者から「今日は何色の下着着てきました?」と訊かれるようなもん(笑)。

 そんなもん興味有るんなら診察で服脱いだ時に「ああ、こいつ今日は赤か」と勝手に医者が思えばいいだけの話。そんなこといちいちこっちが最初に医者に報告する必要もありませんし、別に赤でも白でもエエですやんか、ほっとけや、なんでいちいちそんなん前もって言わなあかのん?なんかこっちが悪いことしたんか?って感じ。

 もっと別の言い方をすれば、「どうせ医者行ったら裸になるんだから、最初から上半身裸で来い」と医者から言われているような感じ。そりゃ男だったら別に上半身裸で街を歩いて歩けないことはないけど、なんで見せんでええもんをムリにさらけ出さなあかんねん、そんなもん診察室に入ってから脱ぎゃ十分ちゃうんか、という気分に似ています(笑)。要するにこっちがわざわざ書面添付しなきゃいけないのか意味が分からないんです。

 前からずっと書いていますように、そもそも書面添付制度には税理士側にとってなんのメリットもないんです。「書面添付することで調査省略になることをアピールして報酬アップすればいい」なんてことを言う税理士さんもいますが、そんなの所詮税理士側の偏った意見ですわ。

 関与先からすれば今どき税理士報酬なんて安いに越したことないんですから、「そんなんいつ調査来るんか分からへんのに、書面添付なんてめんどくさいことされてお金払うのなんかかなわん。今まで通りでやっといて。それで別に問題ないし、それが一番安いんやろ?」と言うのが本音でしょう。

 「書面添付は税理士の権利」とか税理士会は言いますけど、その意味も分かりません。正直言って「だから何?」の世界なんですよね。その「権利」を行使することでどんなメリットがありますの?納税者がどれだけ有利になりますの?それが全然分からない。メリットがあるのは税務署側だけなんとちゃいますの?

 まあ現行制度のままであれば、私は書面添付などするつもりありませんね。税務署側の調査選定作業の手間と、調査対象の絞り込みの精度を高めるためだけにしたいのであれば、前から言っていますように正確な書面添付を行った時点で調査対象としないことを確約して欲しいですね。ならばこっち側にもメリットがありますので、自信がある関与先にはきっちりと書面添付したげますわ。

 でもそんなことどー考えたってできっこないんで、私は1件も書面添付はしないし、するつもりもない、ということです。私は基本的に国税に対しては協力的な税理士だと自分でも思っていますが、書面添付制度だけは現状ムリですね。

 私たちだって商売でやってるんだから、国税に自分の手の内を見せて協力してあげる以上相応のメリットがないと協力できるわけないですやんか。そこは悪いですけど線引きをしっかりしておかないと、それこそ税理士だけが便利屋としてただ働きさせられる最悪の状況になりますからね。それは絶対にイヤですね。

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