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オリンパス、粉飾でしたか・・。

2011 - 11/09 [Wed] - 11:59

 オリンパス、結局粉飾決算を行っていたことを白状してしまいましたねぇ。例の海外と国内の企業買収にかかわるからくりはまだ公にされていませんが、これも粉飾決算のために利用された模様。

 上場会社が粉飾を行うわけですから、かなり手の込んだことをやっていると思います。今回もファンドを利用して飛ばしがどうたら、こうたら・・(笑)、正直新聞に書いてあることを読んでいるだけではイマイチピンときません。なんで損失を隠すために経費を水増し計上させるのか、経費じゃなくって資産計上させるために使ったのか、その辺もよく分かんないです。賢い方に解説してもらおう(笑)。

 でも証券業界では以前から「オリンパスは粉飾している」という噂がよく知られていたのだとか。なんじゃそりゃ、って感じですね。粉飾のために企業買収を使ったのであれば、お金なんか実際に払ってないんでしょうね、きっと。そこで利用したのが海外のアドバイザーやケイマンのペーパーカンパニーなのかなぁ。

 財テクの損失を穴埋めさせるための取引であるならば、その取引自体も架空取引みたいなものですから表向きアドバイザーやファンドに払ったといわれている買収のための資金はオリンパス側に環流させないと意味ありませんよね。で、結果的に資金は1銭も出さないで財テクの損失を資産に付け替える、という手法で乗り切ろうとしたんでしょうかね?

 どこでどうやって資金をオリンパス側に環流させたのか、或いは将来どうやって環流させるつもりだったのか、そのあたりのごまかし方にはとても興味がありますが、まあ詳しい話はやがて表に出てきていろんな専門家が解説してくれるでしょう。

 でもやっぱり何か不正行為によって不都合なことを隠していこうとすると、どこかにとんでもなくおかしな数字が出てきちゃうんですよね。これは中小でも大企業でも一緒だとは思いますけど、最初の小さなうちはまだまだ誰も気がつかない範囲で処理できるんでしょうけど、調子に乗ってその規模を大きくさせていくと「アレッ、なんかこの数字おかしくない?」っていう部分が出てきちゃうんですよね。

 先日のブログで私は「誰を利するためにこんな不自然な買収を行ったのか?」と疑問に思っていて、それがもしかすると経営陣の個人的な利得のためだったのではないかと思っていた話を書きましたが、実際のところは経営陣の経営ミス隠しと保身のために利用されていたようですね。

 買収資金は会社に環流されるらしく、直接的に経営陣に環流していたわけではなさそうですが、結果的には自分達のミスを長年隠し通し続けて責任を追及されないことによって多額の役員報酬を得られていたわけですから、間接的に会社の資金が不正行為にかかわった役員達に流れていたことは事実です。

 以前にも書きましたけど、大企業の経営者は基本みんな仲良しなんです。それはそれで決して悪いことだと思いませんけど、こういった不正行為や隠し事が仲良しの上司部下の間で引き継がれ続ける恐れがあることは認識しておく必要があると思いますね。

 こういった事件が起きるとすぐに「日本の企業統治はおかしい。もっときちんとするべきで、恥ずかしい。」といった論調が出てきますが、でもそれは全然違いますよ。確かに日本の企業風土として、今回のオリンパスのようになんのしがらみもない外国人経営者が会社に入ってきて過去の取引などに疑問を呈することで不正が暴かれることはあります。つまり日本人同士で自らの過ちを正していくことは少なく、日本の方向を正すためには常に「ガイアツ」が必要であることが多いのは事実です。

 しかしだからといって、欧米企業だってやってることは大したことありません。エンロンの不正経理だってメチャクチャでしたし、サブプライムローン商品なんてウソ八百の詐欺商品。そしてリーマンブラザースの破綻。企業のトップは企業業績にかかわらず巨額の役員報酬を会社から吸い取り続け、経営がいよいよ危なくなったらさっさと逃げる。こういう経営が「素晴らしい経営」「理想的な企業統治」だとはとても思えませんので、どっちも似たようなもんです。

 クリアな経営かクリアでない経営か、という点についても日本企業と欧米企業もたいして違いません。どちらにもクリアでない経営を行っている会社はたくさんあるはずです。その結果破産したり民事再生を行って株主に多大な迷惑を掛けていることも全く一緒。どこの国でもやってることはたいして変わりません。

 結局企業経営者、特に大企業の経営者になるような人達はものすごく欲が強い人達ですから、それが変な方向に走り出すととてつもなくメチャクチャなことになってしまう、というだけのことじゃないでしょうか?同族会社や中小企業であれば、それは別に好きにやればいいんですが、上場大企業であれば株主から預かったお金の話がありますんで、あんまりメチャクチャされると多くの人が迷惑を被るんですよね。

 そうならないために本来監査役だとか監査法人があるわけですが、オリンパスに関していえばこの20年間、全く役に立ってなかったわけです。投資家保護を重視するのであれば、もっと他の防止策、罰則を設ける必要があるのかも知れませんね。

 でもそうやっても結局今回のような事件はなくならないとは思いますが・・。歴史の長い欧米の証券市場でも不正がいまだに発生することを考えれば、規制や罰則を強化することでは問題が無くならないことを証明していると思いますね。どんなに法律を作ろうと泥棒や売春が世の中からなくならないのと一緒でしょうね。人間の欲とは、古今東西を問わずかくも深く強いものなのでしょう。

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