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TPPへの批判が強まっていますが・・

2011 - 11/04 [Fri] - 14:33

 TPPに関する話をこのブログにも時々書いていますが、読んでおられる方がちょっと誤解なさっておられるようなのでこの件についてまた少しだけ。

 このブログをお読みになられている方は私がTPP推進派の人間であるように思っておられるかも知れませんけれども、別に私は推進派でも何でもありません。このTPPの話題が世間に出てくるようになった頃からのブログをお読みいただけるとお分かりになると思うのですが、私は元々管理貿易主義者で、今でもその考えは変わっていません。自由貿易、非関税障壁撤廃論など全く信用していないし、場合によっては日本を潰す考え方だと思っています。

 その理由は「日本は資源国ではないから」。単純明快です。資源を持たない国は様々な物資を輸入に頼らざるを得ず、ただでも「買う=輸入」に依存する部分が大きいのです。輸入に頼るということは、為替や商品価格などあらゆる国際情勢にもろに左右されることを意味しています。

 なので貿易収支を政府が適切に管理しなければすぐに日本からお金が海外にジャンジャン流れていってしまうのです。もちろん今までの日本は加工貿易によって輸出が輸入額よりも多かったので国としては豊かだったわけですが、現在の経済の低迷を見てもわかりますし、またそもそもほとんどの物資を輸入に頼らざるを得ない状況というのはとても危険なわけです。

 その日本で貿易などを自由に行うようになってしまうと、資源を持っている国に一発でやられてしまうのです。日本は自由貿易などを推進してしまうとひとたまりもないのです。

 これは私の仕事の経験から得た考えなんですが、基本的に日本はそれこそ江戸時代の開国云々の頃から自由貿易など行ってはならない国なのです。なぜならそれが日本の国際的な「負け」を決定づけるからです。

 それにもかかわらずなぜTPPについては参加も止むなしという意見を書いているかと言えば、それは端的に言って「座して死を待つよりマシかも知れない」と思っているからです。何度も年金問題などでブログに書いているように、日本は団塊の世代がみんなお亡くなりになるまでの今後数十年間、相当苦しい状況に陥るだろうと私は思っています。

 経済の低迷は既にお分かりのとおりですし、円高のせいで戦後の日本を支えてきた製造・輸出成長モデルはすっかりと立ちゆかなくなっています。更にそれに追い打ちをかけるのがかつて日本が技術を教えたアジア周辺国の大変な成長。もうほとんどの製品は「日本でなければならない」理由がありません。

 ええ、このまま何もしないでいれば日本はどんどん落ちぶれていきます。しかもアジア周辺国は税制優遇策やFTAを結んだりしてなおさら日本にとって不利な状況になってきています。日本の今の財政状況を見ていると、大胆に減税を行うことも非常に困難に思えますし、かといって農業をはじめとする斜陽産業に自助努力を求めても、政府の保護政策が先に立ってしまって状況を改善することが全く期待できないのです。

 だからまさにTPPは黒船の扱いなのです。閉塞感溢れる江戸時代の末期に開国を日本に求めてきた黒船と一緒です。TPPが正しいか、正しくないか、いいか、悪いか、ははっきり言ってわかりません。毒である部分も多いことは十分承知しています。しかしこのまま日本が数十年どん底の状況に突っ込んでいくのを黙って見ているだけでいいのか、という話なのです。

 様々な貿易、関税、非関税障壁を緩和させることで良くなる部分があるかも知れません。いえ、あると期待するしか今の日本にはないのかも知れません。日本が自らの力で国と制度を変えられないのであれば、何か大きなきっかけによって変わらざるを得ないことを期待するしかないのではないかと思うのです。

 私がTPPへの参加を「今の日本にとってしかたがないもの」と捉える理由はそういうことです。できればこんなワケのわからないTPPなどに参加しないですむに越したことはありません。しかし今の日本の状況と周辺国の状況を見ていると参加しないで果たして大丈夫なのか、という不安が強いのです。

 日本の米を守るためだけに、農業従事者よりも遙かに多くの人がかかわっている製造業、サービス業をこのまま国際競争力のない状態で放置しておいてよいのか?むしろ変な規制としがらみを撤廃して農業従事者に努力をしてもらう方が将来のためには良いのではないか、そういう話です。

 例えてみれば、かなり進んだガンと診断された患者が「手術は痛いし、術後本当に元通りになるかどうかが不安だから手術しないでこのまま様子を見ます。その方が生活を変えなくてすむし。」と言っているのがTPPに拒否反応を示している方々のご意見のように見えます。いずれこのままでは死ぬことは確実に分かっている。分かっているけど何もしないでこのまま波風立てず運を天に任せて静かに過ごしたい、という感覚ですね。

 一方TPPへの参加もやむなし、と思っている人達は「当初は大変な痛みと出費を伴うかも知れないし、もしかしたら術後の経過が悪くて死んでしまうかも知れないけど、やはりガンは手術したり放射線や化学療法を行ったほうが長い目で見て健康でいられる可能性があるかも知れない。それに賭けてみるか。」という感じに物事を捉えているのではないでしょうか。

 今の日本を見ている限り、様々に複雑に絡まる問題が多すぎて自力では解が見つけられないような気がします。そしてこのままでは国がどんどん衰退していくことも多くの方が薄々気がついておられることだと思います。それを指をくわえて見ているだけか、カンフル剤を打って一か八かに賭けるか、そういうことではないでしょうか。

 繰り返しますが、私は自由貿易反対派、管理貿易主義者です。しかし日本の現状はそれをただ闇雲に主張しているだけではどうにもならないところに来ているということです。TPPというシステムには私も基本的に反対ですが、しかしもしかすると将来の日本にとって起爆剤になるかも知れないと思って我々税理士に対する不利益も踏まえた上で前向きに検討すべきだと思っているのです。

 何もしなければ何も得られない、でも何か積極的に手を打てば何か得られるかも知れない、そう意図をご理解いただけると嬉しいです。アメリカによる世界制覇策の一環であるという見方もよく分かりますが、そうであるかどうかも積極的にかかわらなければわからない、ということなんじゃないでしょうか。

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