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ちょっと心配な関与先

2011 - 10/30 [Sun] - 01:37

 うちの事務所の関与先に、ちょっと心配な会社があります。会社としては絶対にしてはならないと私が常日頃思っている、サラ金からの借入がある会社です。当然資金繰りがよいはずがなく、完全に自転車操業状態です。

 サラ金からの借入を起こす際にも相談があって、そのときも「できればサラ金からお金を借りないほうがイイです。どうしても借りなきゃいけないのなら、少額にしてすぐ返してください。それができないとやがて会社は潰れますよ。」と何度も話をしたのですが、結局やむなく借りることに。

 その後少し返済を頑張ったと思っていたのですが、先日相談があって「なかなか売上が上手く行かなくて、先日返したサラ金からまた借りようと思うんです。」とのこと。私自身は「あまり効果がなく出店している店舗を締めて、その家賃分を浮かせたほうがいいですよ。」と何度も話をするのですが、社長は「いえ、まだまだ売上はいけると思います。頑張ってみます。」の一点張り。で、結局サラ金借入残高は増えることに。経営破綻にまた一歩近づきました。

 そしてとうとう先日は「社員の給与カットもしたいが、どうでしょう?」との相談。そのときも「社員の給料に手をつけるのは最後の最後。先ず店舗閉鎖など他の経費削減を行って、そのあとでどうしようもなくなってから社員の給与削減をしたほうがいいと思います。」とアドバイスしましたが、「うーん、でもうちの社員にはもっと頑張って働いて売上上げてほしいんですよね。給料高すぎますわ。」とのこと。

 結局いろいろと相談はしてくれますし、私もアドバイスはしますが、結果的に社長が私のアドバイスを実行することはありません。正直いって私の目から見てこの会社はどんどん潰れる方向に進んでいっています。私から見れば「違う、視点が全然違う。そんなものの見方じゃ、社員も付いてこないし、借金しか残らない。売上増なんて絶対ムリ。」というところなのですが・・。

 社長に言わせれば「うちの会社はこんなもんやない。もうちょっと頑張ればもっともっと儲かるはず。そして上場を目指すんや!」というところなんでしょうけど、私の目から見ればもう危うすぎ、破綻寸前。私も今までいろんな会社を見てきた経験から、ヤバそうな会社の雰囲気ってなんとなくわかるんです。

 破綻に直進していく会社は、資金面・売上面からどう考えても事業を縮小させるべきなのに、「それでもまだいける」と社長が思い込んで借金を膨らませてでも事業拡大に走るケース。こういうケースは必ず潰れています。残念ですが立て直したケースを見たことがありません。

 むしろこういうケースでは、そもそも売上と資金繰りが上手く行かないこと自体がその会社、ひいてはその社長の能力を表しているのですから、素直に事業縮小、撤退を検討する方がマシです。そう、大体こうやってしてはいけない借金を膨らませて事業拡大に走って会社を結局潰すケースは、はっきり言って社長に経営能力がないのです。ないというか、何か自分を勘違いして、自分のことを「凄い奴」と思い込んでいる人に多いのです。でも本当はご自分が思っているほど「凄く」ないんです。

 残念ですが、会社の決算の内容や日々の売上、そして資金繰りといった「数字」は本当に正直です。素直です。経営者の能力がそこに如実に表れます。やっぱり「数字」が悪い会社は、経営者の能力もそんなもんだ、ということなのです。会社の「数字」は社長の経営者としての成績表みたいなものです。

 まあ冒頭の会社については、撤退・事業縮小を早期に行わない限りこのままの事業継続は苦しいと思います。その話は今まで何度も社長に伝えてきましたが、社長がいつ方向転換をしてくれることか。しなければこの年末を越すことも危ぶまれると私は感じています。

 ・・そうアドバイスをしても、その社長は「そりゃ税理士さんはそういうかも知れへんけど、俺はそうは思わへん。そんなもんやない、俺と会社の実力はそんなもんやない!」と思っているのが分かるところが辛いところですね・・。「そう思うのなら、早く売上上げてそれを証明しましょう。そうすれは結果はすぐ分かりますやんか。」と私も何度も言っているんですが・・。

 夢をもって頑張るのはいいことですが、現実を見る冷静さは経営者に絶対必要な資質だと私は思います。大きな夢はその手前の小さな階段を一歩一歩実際に登っていくからこそ到達できる高みです。時にはその階段を一時的に下りなきゃいけないこともあります。でも地に足をつけてきちっと事業を行っていれば必ず再び階段を上がり始めることができるのです。

 確かに成功・夢に向けて右肩上がりの一直線で目指したい、と思う気持ちも分かりますが、現実とご自身の実力を時々は冷静に見つめて計画を修正することも大切なことだと思いますね。どんな戦上手だって百戦百勝は一人もいません。時には退却したり負けることも大きな目標を達成させる過程では必ず起きるものなのです。負けることで多くのことを学び、そしてより大きな成功を掴むきっかけにできることだって多いのです。

 ・・その社長にも是非そのことに早く気がついて欲しいと願っているんですが・・。一時的な負けや退却は決して恥ずかしいコトじゃありません。将来より大きな成功を手にするために神様が社長に与えた試練に過ぎないのです。事業はギャンブルじゃありません。やはり堅実な経営者が最後は大きく笑っていることを是非もっと多くの経営者に理解して欲しいと願いますね。

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