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大王製紙とオリンパスの事件

2011 - 10/28 [Fri] - 10:37

 最近ニュースや新聞を騒がせているできごとに、上場企業経営者の不可解な取引がありますね。大王製紙の元会長の巨額借入の件、そしてオリンパスの経営陣のゴタゴタと不透明な巨額報酬支払いの件。

 世間のイメージとしては、上場企業は法令遵守の意識が徹底されて、とてもクリーンで民主的に経営意思決定が行われているようなところがありますが、実際はそうでもない、ということでしょうね。結局経営者の意識がどれほどレベルが高いか、ということが問われるんでしょうね。

 大王製紙の元会長による100億を超えると言われる不明な巨額借入金は、その解明を司法の場に移しそうな感じです。ギャンブルへの浪費はないだろうと思っていましたが、噂によればカジノにつぎ込んだ可能性が高いのだとか。ギャンブルに何十億もつぎ込むような金銭感覚と自制心のない人物が大企業の経営者として君臨していたとは、ただただ驚き。

 しかもお父ちゃんに叱責されて一部を弁済したなんて、小学生の子供じゃあるまいに。まあでもこの創業一族から見れば、会社の重役連中なんて所詮子飼。問題の元会長にしたって「今の経営陣なんか、お祖父ちゃんやオヤジの頃にすり寄ってきて引き上げてやった連中ばかり。俺も子供の頃から知ってるヤツらやし、こいつらの高い給料だって元はといえばうちのカネから払ってるようなもん。おまえらなに偉そうにしてんねん。」という感じでしょうね。

 オリンパスについては、海外の会社を2千億くらいの金額で買収した際の報酬として600億円(!)もの大金をコンサルティング会社に支払っていたのだとか。また国内企業を買収した際も700億円くらいつぎ込んで買収したにもかかわらず、すぐに500億円強の減損処理をおこなったそうで、これらの経営判断が問われているそう。

 株主、そして社員の立場から見れば「何やってんの?」と文句の1つも言いたくなるのは当然ですよね。大王製紙のほうは、もうこりゃどうしようもねぇな、って話なんですが、オリンパスのほうは私の感覚で言えば「どこかでカネが経営陣に環流してんじゃねぇの?」って感じがしますね。

 まあ大体世の中相場よりも高いお金を外部に対して支払うようなケースでは、権限を持った内部の人物と外部の人物がグルになって会社から不当に高い金額を引き出して、一部を内部の人物に環流させるというのがパターンですからね。結局は会社のカネの不正流用、取込み、詐欺ですわね。立派な犯罪です。

 税務上は正しく処理されていればどうこう言う話ではありませんが、バックリベートをまともに申告するようなバカな奴はいないでしょうから、海外の企業買収の場を利用してタックスヘイヴン国あたりに開設した個人口座やペーパーカンパニーを設立してカネをそこにプールして隠している可能性もありますわね。

 結局のところオリンパスの前々社長だった外人さんは、その不透明な部分を問いただしたんでしょうけど、所詮外人の部外者だったんで日本人の仲良し役員連中に解任されてしまったというところでしょう。上場大企業といっても、実際のところ経営陣は仲良し連中同士ですからね。

 だって役員になるまでに早くても30年程度会社に勤めているわけですから、その中で先輩役員が「こいつなら仕事もできるし、それに俺達がいままでやってたことを理解してくれて、秘密も守ってくれるだろう」と白羽の矢を立てた人物が役員に引き立てられるわけですからね。

 そりゃ異端児や、「会社の不正を問いただしてクリーンな経営を実現させたる!」なんて息巻いているような連中が役員に引き立てられることはないですわ。ええ、普通の大会社の経営陣なんて結構仲良しさん達同士ですよ。家族ぐるみで仲良し、なんてよくある話。

 まあ上場企業と言っても、よほど意識の高い経営者がいるところでない限り実状はそんな程度ですよ。ああ、もちろん彼らは仕事はメチャクチャできますし、頭の切れも抜群ですよ。創業者一族以外の役員であればそれは間違いありませんが、やっぱり欲の大きな人ほど高い地位に就くものですから、甘い言葉で誘われるとその欲を上手くコントロールできない人が時々いるのです。

 まあこれら2つの事件がどのように進展していくのか大変興味がありますし、企業経営者たるもの「高い意識を持っていないと会社を簡単に悪い方向に進ませ、その責任は計り知れない」ということを心すべきでしょうね。そして投資家や社員もそのような目で彼らをよく見ておく必要があるでしょうね。

 それともう一つ。こういった会社の不正行為、疑惑行為がエスカレートしないために、上場企業などには公認会計士による法定監査があり、経営を監視する監査役がいるわけですが、結局こういった仕組みは経営陣の不正防止のためには実は何ら機能していない、ということです。

 その人達だってそれなりの報酬を得て仕事をしているんですから、こういった不正が出てきた場合にはそういう「お目付役の責任はどうなんだ?おまえら仕事をちゃんとしてたのか?それともおまえらもグルか?」という点もちゃんと問いたださないといけないと思いますね。

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