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死の町

2011 - 09/16 [Fri] - 01:40

 先日原発周辺地域を「死の町」と表現して大臣を辞めた人がいましたが、誤解を恐れずに書けば、残念ながら今福島は「死の町」です。事故当初から何度もこのブログに書いている話ですが、これはもう国民レベルとしてはっきりと認識しておくべきだと、私は思うのです。

 下手に「安全だ」とか最初の頃言っていたからその話を信用して「地元に早く帰りたい」とか「早く農水畜産業を元通りに戻して生活を再建したい」と思って行動する方たちがたくさんでる結果になってしまったのです。でも徐々に状況が明らかになってきているように、福島の一部地域では安全な農畜産物が作れないばかりか、人間が生活できないような状況にあるのです。

 もし最初から「福島県の一部地域には相当数の放射性物質が飛散・堆積しているから、ここでの生活はおろか、農畜産物を出荷することは不可能」とはっきり言っておけば農家もムダに作付けすることもなく、畜産業者も牛やニワトリを飼って出荷することなどしなかったのです。

 「そんなことしたら生活できないじゃないか」と当然文句が出るわけですが、収入が途絶えた部分を補填するのが国や東電の補償になるわけです。菅政権と東電が事実を早く明らかにしなかったせいで、復興への意欲が強い人達ほど作付けを行ったり牛の出荷などを行ってしまったのです。もう完全に政府の判断ミスです。

 そういった農畜産物だけでなく、政府の安全情報を信じて町を離れなかった多くの住民たちは、そこに暮らし続けていたことによって本来なら避けられていた放射能に汚染され続けていたのです。これがもし子供の将来の健康問題に影響を与えるとしたら、本当に親としては政府を信じた自分の判断を悔やんでも悔やみきれないことになってしまいます。

 もし本当に将来の健康被害が生じた場合には、それを国、それも菅元総理に対して損害賠償請求できないものかと思いますね。だって政府は最初から放射能汚染に関する情報を持っていてそれを意図的に隠したわけですからね。薬害エイズ問題でヒーローになったつもりが、原発事故問題では健康被害拡大の責任を問われる立場になるわけですから全く皮肉なものです。実は菅は薬害エイズ事件で何も大切なことを学んでいなかったんでしょうね。

 結局あとになって福島の土地が放射能に汚染されて安全でないという情報が溢れてきてしまったのでは、真面目に復興を願って頑張った人ほど報われないことになってしまうのです。で、そうしているうちに売るに売れない困っている農家や畜産業者から野菜や牛などを闇で買い叩いて安いルートに流して金儲けしようとする連中まででてきて、更に問題の範囲を広げてしまうだけなのです。

 もし最初から「福島は安全じゃないから農作物を作ってもダメ。牛を育ててもダメ。出荷も絶対ダメ。もちろん住むのもダメ。」とはっきり言っておけばみんな端からあきらめたんです。だって季節はまだ3月だったんだから。あとになって分かったらあの大変な中で一生懸命作業をした農家の人達を余計ガッカリさせるだけ。学校などだって早く変われたのです。

 最初の頃は「福島の商品を購入して復興を支援しよう!」などと言っていたのに、深刻な汚染の状況が分かるにつれて結局福島物産展を行おうとしてもよその地域の住民から反対される始末。これほど福島の方たちの復興への心を折ってしまうことはなく、それもこれも最初の頃政府が判断を誤って下手に福島の人達に変な期待を持たせてしまったからに他なりません。

 私たちもお客さんの商売がどう考えてもダメなときは、はっきりとダメといって引導を渡して上げる方が傷を広げないで立ち直らせてあげるケースが多くあります。まさに今回の福島もそうだったと思うのです。事故の最初の頃に菅が「20年は人が住めない」と発言してその後慌てて訂正したことがありましたが、しかし現実的にはそうだったわけです。政府は最初から状況がよく分かっていたのです。

 分かっていたのなら最初からそう言ってあげていた方がよほど親切だったのです。そりゃ最初は怒り狂うでしょうが、あとになれば必ず感謝されたはずなのです。ところが「パニックを起こさせないために」などと言うワケのわからない判断ミスを犯し、福島の方たちに誤った期待を持たせてしまったのです。これは本当に政府・東電が結託して引き起こした完全な人的ミスです。

 ですから話を最初に戻しますと、原発周辺地域を「死の町」と表現することは、本当は正しいんです。それが本当の姿なのですから。だからその死の町からは住民を別の地域に避難させて生活再建の面倒を見てあげて、農畜産業者の生産と出荷を全てストップさせて手厚く補償してあげるのが本来最も最初に手を打つべきことだったのではないかと思うのです。

 そういう正しい状況認識をしっかりと日本国内で定着させた上で、その「死の町」をいち早く戻すために汗と知恵を出すこと、あるいは安全な場所に戻るまで今後○○年間は立ち入り禁止地域としてしっかり管理すること、が結局は住民の失望を少しでも減らし、国民みんなが安全に暮らすためには良いやり方なのではないかと思うのです。

 大切なことは正しい情報を正しく知ることです。その上で恐れたい人は恐れればいいし、恐れたくない人はそれでいいわけです。しかし正しい情報が無ければ人々は正しく判断することができないし、余計にパニックになるだけなのです。

 この点を菅政権は完全に間違えました。数多い菅の失策の中で将来まで語り継がれる最大の汚点は原発事故に関する情報隠蔽だと私は思っています。だから本当に彼には一日でも早く総理を辞めて欲しかったんです。是非とも野田総理にはこのような重大なミスを起こさないように慎重に判断してことを運んで欲しいと切に願います。

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