税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





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株式日記

2007 - 10/31 [Wed] - 03:12

 ふぅ~。今日はほっとしました。と言うのも先週買った株が希望価格で売れたからですね。先週は少し短期決戦にでてみようと考えまして今の市況でも割と上げ幅の大きな株に手を出したわけです。ところが買ったときが天井で下がる、下がる(笑)。ナンピン買いをして何とか耐えてきたものの、それでも下がる。一時は参りましたねぇ。買ったときから15%くらい下がっちゃいましたからねぇ。


 でもチャートやその他の投資情報を見ていると安心できました。チャートは明らかに上げ調子を示唆していましたし、投資情報も「超割安」とのことでしたから、チャートから判断して十日以内に必ず値を戻すと判断して待つことにしました。その結果が意外にも早く値が戻り今日売れたというわけです。


 まあやはり判断が難しいですねぇ、株は。実はこの銘柄に手を出す時に私がレギュラー株に指定している株も良い動きをしていたのです。翌日になってみればそのレギュラー株にしておけば一日で5%程度の利が取れたのに面白がってこの銘柄に手を出したのが失敗でした。結果的に損しないで売り抜けることができたので結果オーライですが、15%下がったときはどうしようかと思っちゃいましたね。


 と言うことで肝を冷やしながらもまだ連勝を続けています。いつまで続くことやら。でもこの手法を取り入れてからこの一ヶ月で元本を10%増やすことができました。銀行においているよりはいいんじゃないかと思って自分の成果を誉めてやってます。ぼちぼちですが確実に増やす、これが私の投資ポリシーですから今の結果はまあまあではないかと思います。


 もうちょっと私の手法を検証してみますね。もし本当に有益な手法と検証できればこのブログで公開します。ところで今日は仕込む良い株が見あたらなかったので買いはお休みです。一休みするのも時には必要でしょう

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ほんとーのひとりごと。日々雑感。

2007 - 10/30 [Tue] - 12:58

 なんかねぇ、最近グーグルで「日税連」とか「税政連」とか入れると私のページが最初の方に出てきたりして驚いちゃうんですが、何せアクセス管理をしたりコメントを受け付けたりしていないのでどれくらいの方々が私のブログをご覧になっておられるのかちょっとよく分かっていません。でも私のページなんか本当に「ひとりごと」でいい加減なものなんですから、あまり真剣に読まないで下さいね(笑)。所詮ぺーぺー税理士の無責任な戯れ言ですから(笑)。


 と、本当に「ひとりごと」を言ってみたりする今日この頃ですが、なんでしょうねぇ、雑誌ダイヤモンドの職業別年収など見ていると税理士って儲かるんですねぇ。1,200万円強なんですか、平均年収が。凄いもんですねぇ、なんて言うと私がいかに貧乏税理士であるかがバれてしまいそうですが、私も含めてそれだけの平均になるということですから、儲けている税理士は一体どれほど儲けているのでしょうか?ほとんどプロ野球選手並なのではないでしょうか、なんて情けないことを言ってみたりします(笑)。


 いやいや、ホントに今時の言葉で言えば「マジ、スっげぇよ」ってな感じなんでしょうが、凄いですね、皆さん。なんか会の宴会で皆さんと喋りたくなくなっちゃいますね(笑)。だって資格職業で言えば医者、弁護士、会計士に次ぐ年収なんですものねぇ。もっともそこに中小企業の社長の平均年収が2千万円強、と書かれていてこれにはもっとビックリ。うちの事務所の顧問先でこんな年収をもらっている会社の社長などほとんどいねぇよ、ってなもんで。まあそんな顧客を相手にしている事務所なんだから、私の年収が平均を大きく下回ったって当然と言うことか、アッハッハ、あ~ぁ。


 先日すぐ近所の税理士さんと立ち話をしているときも思ったのですが、私の事務所の顧問先さんは本当に儲かってないところばっかりですね(笑)。儲かっていない顧客を相手にしているのですから、私たちも儲かるはずがないんですね。やっぱりね、我々のような職業はある程度顧客を選択する必要があるのでしょうね。何でもかんでも頼みに来たからといって「ヨッシャ、ヨッシャ、顧問料ナンボでもええわ。あんたしんどそうやしな。」なんて仕事ばかりやってると全然儲かりませんわね。そりゃあそういった方々の税務を行う税理士も世の中にはいなければならないことは頭では分かっていますが、そんなことしてると安い顧問先ばかり集まって来ますものね。事務所経営上はいい選択だと言えません。


 その立ち話をしていた税理士さんも言っていましたが、「良いお客は他の良いお客を連れてくる。悪いお客は他の悪いお客を連れてくる。」というのは本当にその通りですものね。私の事務所は永らく税理士不在の税理士事務所でして、その間に事務職員がしたい放題に実務をやっていたもんですから良い顧客がどんどん離れ、無資格職員が安く税務をしてくれるから安いお客ばかりになったわけです。だって顧問先はそれなりの専門知識と経験を持っている税理士と膝をつき合わせて話をしたがっているのに、こちら側がきちんと勉強もしていない職員で対応するわけですからね。そりゃあ逃げますよ、良いお客ほど。これは私から見れば親方税理士の経営者としての完全なミスで、おかげで事務所はほとんど死に体です。それを一生懸命顧客の入れ替え作業を行って客単価のアップと年間売上高増を目指しているのが私の管理職税理士としての現在の使命です。「安売りはしない」「ガッつかない」「儲からない仕事は受けない」のポリシーを掲げ、目標売上高を私なりに掲げてその達成にがんばっているわけです。


 おかげで最近は事業を止めていくお客さんが増え、代わりに最低限の報酬は支払ってもらえる程度のお客さんがやってくるようになって少しずつ入れ替えが進むようになりました。有り難いことです。また相続の仕事も増えてきて売上確保にはとても役に立っています。今までは最低限の報酬すらもらえない顧問先が山ほどいて、「一体この事務所は今まで何を考えて営業をしていたの?」って不思議に思うような有様だったのです。恥ずかしい話ですが、年間の報酬が一桁万円(!)の法人が私の担当だけで十社以上有りますが、個人的には全部切ってしまいたい(笑)。これも経営者が長年に渡って現場に顔も口も出さないで無資格者職員に任せきりだったからこうなってしまったのです。だって同じ職員でも有資格者はやはり心のどこかに独立して成功したい、という欲を持っていますから修行をかねて「どうしたら事務所経営が良くなるだろう」と考えることもありますが、無資格職員は本当にタダの職員ですもの、自分が給料もらえればそれ以上何も考えませんからね。


 もうね、うちにいたベテラン職員など「会社を清算したい」っていう顧問先まで「いや、一旦作った会社を潰しちゃうと次作るの大変やし、それにまた何かイイこと有るかも知れへんし。」といって残すんですよねぇ。もーシンジラレナイ、バカですよ、バカ。止めたいと言ってやる気のない経営者の会社を残したってこれから先どうしようもないのにねぇ。それでも申告はやんなきゃいけないわけですからね、いくら売上がなくったって。で、そんな止めたがってる会社から申告料は一万円とか取ってきちゃうわけです。バカでしょう?こんな時間と労力の無駄なことを平気でやってたわけです、以前は。


 私はどうかと言えば、止めたいとおっしゃる顧問先にはその決断を尊重します。実際「止める」って言い出すのって勇気いるんですよ。そこまで真剣に悩んで答えを出しておられるのだし、我々から見てもそう言う会社はこれ以上事業を続けたって良いことは無いと容易に予想できますから、事業を止めることを支持して後押ししてあげます。で、お金がかかっても清算させたい、とおっしゃる会社はそうしますし、清算するお金はない、とおっしゃる会社は顧問契約を自然消滅させます。それが結局はお互いのためだし、先方も一区切りついて新しいことや別のことができるし、我々も別の顧問先や新しい顧問先に労力を振り向けることができるのです。


 とにかく親方の事務所ではありますが、良い顧問先が集まる事務所にしていかなければなりませんからいろいろと立てるべき作戦は考えなければなりません。といっても、「なんでそんなことオレが考えなきゃいけないの。それは親方が考えることだろ、職員が考えることじゃないぜ。」って疑問に思うこともよくありますが(笑)。まあこれは私が将来自分の事務所を持つときに役に立つ経験だ、と思って一生懸命親方事務所の経営改善に尽力しているつもりです。良いお客様が更に良いお客様を連れてきてくれるように日々がんばってます。

なぜ税理士会は高齢税理士ばかりを保護する?

2007 - 10/22 [Mon] - 11:35

 そうそうそれから無償独占だとか税務支援だとかについて一つ追加を。私が税理士になったときからずっと疑問に思っていたことがあるのですが、それは「なぜ税理士会は仕事ができなくなった高齢税理士の利益確保には熱心なのか?」という素朴な疑問ですね。

 だってですよ、我々若い連中が税務支援に参加しない、或いは自分自身で税務を行わず別の無資格者に業務をさせてはんこだけ押していたり、二ヶ所事務所でも設けようものならばすぐにでも税理士法違反とかで文句を言ってくる勢いなのに、高齢税理士に関しては寝たきりで印鑑は無資格事務員が自由に押していても、二ヶ所事務所があろうと、事務所で無資格事務員がニセ税理士行為を堂々とやっていようと、もちろん本人が税務支援に参加などしなくても何のおとがめもナシですものね。

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世の中ゼニや!ぁあ?

2007 - 10/22 [Mon] - 11:05

 ダメですね、とにかく世の中が銭金だけで動くようになってしまうと。私のように税理士をやっている人間がいうのも何ですけれども、だけれども税理士をして世の中のお金にまつわるいろいろな話を沢山聞くにつれ、世の中が銭金だけでまわってはいけないと痛感しています。


 一番そう思うのが家族間での争い。特に相続に関する争いごと。仲のよさそうに見えた家族がこうも簡単に憎しみ合うものかなぁ、と不思議に思うくらい多いですね。というのも相続で先代から自分に財産がタダで転がり込んでくるとなると黙っていない人が多いわけですね。相続人本人が「要らない」と言ったとしても、その配偶者が口を出してややこしくなることとかね。でも当事者の立場になってみれば分からないでもないですよね、だって例えば住宅ローンを抱えてヒイヒイ言いながら生活しているところに突然100万円が転がり込んでくると考えてみれば誰だってのどから手が出るほど欲しいのが本音でしょう。であれば、たとえ1万でも多く欲しいと考える相続人やその配偶者がいたって全然不思議ではないのです。「自分はそんなもめ事とは無縁だ、あり得ない話だ。」と考えている人たちだって実際に相続が開始すれば突然骨肉の争いに巻き込まれることがあるのです。


 結局そうなる原因は何かと言えば、「長い目で見た家族関係より今の金が大事」だから。欲が絡んだ感情というものは非常に強いものです。特に恋愛にまつわる愛欲、そして物欲、金銭欲。これらはとてつもなく強い欲望で、平気で常識や礼節などを端に追いやります。そりゃあ誰だってお金は少しでも欲しいものです。ただ忘れてはならないことは、お金で幸せを買うことは決してできないことです。お金が幸せに役立つために使われるのであれば良い使われ方だと言えますが、大抵の場合お金は欲を満たすためだけに使われるのです。欲はさっきも書いたように非常に強く、しかも独善的です。他者に対する思いやりは一切ありません。全て自分のためだけに使われる強い力です。


 ところが本当の幸せというものはやはり家族をはじめとする良好な人間関係にこそ存在するんですね。いくらお金があってもそれを喜んで分かち合う家族がいなければ全然幸せではありません。いくらものが溢れていても一人で持っている限り際限がなく、ただただ空しさが増すだけです。そんなことより大切な配偶者や自分の夢をつないでくれる大切な子供、そしてそのまた子供、こういった家族間の相互の愛情こそが人間にとって最高の幸せなのです。


 もちろんお金が全くなければそんな幸せを手にすることもできないかも知れません。しかし普通にお金があればこの幸せは必ず手に入れることができます。そこには多すぎるお金は逆に邪魔かも知れません。だからこそお金持ちの家族が幸せに暮らし続けるためには、高度な教育によって欲をコントロールする術、つまり自制と謙遜を小さいうちから学ばなければならないのです。それを怠ってしまうとアッという間に浪費してしまうわけで、欲とはかくも強いものなのです。


 でも本当に幸せというものは人間関係の中にこそ在るということが真理なのです。決して物やお金には幸せは宿らないのです。家族や友人・知人を中心とした人間関係を円満で幸せなものに保つことができてこそ、日々の幸せな生活が訪れるのです。ですから私は相続のお仕事を受ける際、必ず依頼者にお願いすることがあります。それは「どうか仲良く円満に分割の話し合いを行って下さい。決して弁護士に仲裁をお願いしたりしないで下さい。」ということです。欲をお互いが主張しはじめるとキリがありません。遺産分割の協議が整わないからといって調停や裁判を行うなど愚の骨頂。一度裁判や弁護士に自らの強欲の調整を依頼すると、不思議なことに家族間で同じことを何度も繰り返すことになります。もうそうなるとその裁判以後、家族に幸せは二度と訪れません。家族の誰かに不幸があっても無視され、仮に呼ばれたとしてもとても居心地の悪い場所になります。お互いがお互いの悪口を親戚に言いふらし、誰もが疑心暗鬼に取り巻きます。家族間で楽しく笑うことはもう二度となく、お互いが死んでも知らんフリ。全く寂しい人生です。


 そうなるとそういう人がどうするか分かりますか?何もしなければ誰も自分を大切にしてくれないので、お金を振りまき出すわけです。つまりお金で周りの人を自分に引き留めようとするわけです。確かにお金は人間関係を円滑にするのにとても有効な手段ですが、使い方を誤ると「札束で頬を叩く」ようになり、ともすれば周りに残る人はお金が欲しい人だけになる恐れがあるのです。こうなると「金の切れ目が縁の切れ目」で、周りに人をつなぎ止めるためにどんどんの金を使うハメになってしまいます。それもお金が湯水のように溢れる人なら良いですが、そうでない人は悲惨な目に遭います。


 まあとにかくこの仕事をしていて強く思うのは、「お金は確かに大切で、ないよりはある方が良いことが多いが、お金に頼ってはいけない」ということですね。「世の中にはお金より大切なものがある」ということに気が付かなければその人とその家族には不思議と不幸と争いがついて回ることをよく心に留めておくべきだと強く感じるようになりましたね。


 なんか哲学チックですが、でも世の中そんなもんですねぇ。バブルやホリエモンなどのせいで「お金が全て」という風潮がどんどん日本でも加速してきているように見受けますが、それは大きな間違いだと思いますねぇ。やはり金に頼って幸せを手に入れようとすると、とんでもなく大切な「家族」「愛」「信頼」といったものを失い、取り返しのつかないことになることが多いのですね。こういったものは一度失うともうなかなか手に入れることができないものです。でもお金はがんばればすぐ手に入れられますので、これらよりお金の方が大切であるとはやはり言えないと思います。


 とはいえ、そう言っている私は今まで一度も金持ちになったことがないので、もしかすると私自身が金持ちになったときに「いや、やっぱり金で幸せは買えるぜ!がっはっは。」と言っているかも知れませんが(笑)。まあ、それはその時に改めて検証してみましょう。でももし今の私に「お金は幾らでもあるが家族崩壊、逆に家族円満だがお金は今程度。どちらを選ぶ?」と訊かれれば間違いなく後者でしょうねぇ。「絶対」という自信は実際にそういう状況ならないとありませんが(笑)。

悪徳商法と騙される消費者

2007 - 10/21 [Sun] - 07:46

 今日報道番組を見ていますと、詐欺商法にあった被害者の話がでていました。そこで驚いたのは、教材の売りつけ商法にあった被害者の話。悪徳業者からその被害者は「会社からの推薦だ」「TOEICや大学卒業の資格を取れば給料が上がる」「税務署と交渉し、会社を通じて給与増額を当社が依頼する」といった売り文句を信じて180万円(!)もの資格教材をクレジットで購入したのだそうです。


 まあもちろん報道番組の方はそういう悪徳商法を行った業者と、そんな悪徳業者であると知っていながらクレジット契約を請け負った信販会社に対して非難を行っていました。しかし障害者や高齢者がこういった商法に引っかかるのであればまだしも、冒頭の例のように普通の会社員がこんな悪質商法に引っかかるのはいかがなものかと思ってしまいますねぇ。


 そもそも「税務署と会社に交渉して給与を上げさせます」なんて業者が言った話を真に受けるこの被害者自身、物事を知らなすぎるというか、甘過ぎるというか、そっちもどうやねん、という気もするわけです。いやいや、もちろんどっちが悪い、と訊かれればもちろん騙す方が悪いのですよ。でもね悪徳商法は極端な例ですが、世の中ある程度商売には必ず騙しは存在しているのです。つまり他人に対して支払う対価にはその人がその商品やサービスを受けることでいい気分になった気分代が含まれているのです。それがブランド料とか付加価値とか呼ばれるもので、例えば何でクラブで水割りを一杯飲むだけで一万円も支払うんでしょうか?普通に考えれば水割り一杯一万円なんてとんでもない詐欺の世界ですが、雰囲気の良い高級なお店で自分の横に奇麗なお姉さんが座って楽しく話をして気分が良くなった、その気分料や場代がその一万円には含まれると納得しているからみんな文句も言わず払っちゃうわけです。


 痩せる薬や、ビリーのビデオだって一緒ですよ。自分がそれらの物を買っても本当は痩せるはずはないのです。ビリーのビデオなんて、あんなハードな運動など普通の人は続けることができるはずないのです。あのハードな運動が継続できれば痩せますよ、という話なのにほとんどの人は絶対継続できるはずがないので結局騙されているのと一緒なのです。所謂資格商法と内容はほとんど一緒です。でもビリーの場合芸能人や有名人、はたまた周りの友達も楽しそうにビリーのビデオや運動の話をしているから、自分もその気分を味わいたくてビリーのビデオを買ってしまうのです。


 購入者にとってはビリーのビデオで痩せるかどうかなどもはや二の次になっていて、世間の話題や流行に乗っているという付加価値だけにお金を喜んで払っているわけです。このビリーのビデオなどは珍しいケースですが、まあ売れる商品というものはどんなものでもある程度消費者に過大な夢や満足を与えているもので、良い意味でみんな売り手側に騙されているものなのです。騙される金額が高ければ高いほど、それが「ブランド」とか「信頼」、あるいは「お楽しみ・満足感」に対する料金と捉えることができるのです。


 だからお金を払う側の消費者は、自分が支払う対価についてその意味を良く理解して支払わないといくらでも売り手側に騙されてしまうし、無駄に高い買い物をしてしまうわけです。話を冒頭の被害者に戻せば、その被害者は資格を取ったくらいで自分の給料が変わるわけがないことや税務署が自分の給料に口出しするわけがないことを知っていればこんな業者に騙されることなどなかったのに、知らないが故に騙されてしまったのです。被害者が自分に見合った金銭感覚をきちんと持っていれば180万円もの大金を支払うことに流されたりしなかったのです。


 クラブの話に関して言えば、女の子と楽しく時間を過ごすことに価値を見出す方は水割り一杯に一万円でも惜しくないでしょうし、いくら奇麗な女の子が横に座ってくれてもそこに喜びや満足や価値を感じない人には高くて仕方ないわけです。だから人それぞれお金を支払うことに色々な価値観があるわけで、商品やサービスに対してお金を支払うと言うことの意味をそれぞれの人がきちんとわかることが大切ではないかと思いますねぇ。


 それが分かってないと悪徳商法や詐欺にあったり、高い商品を自分の意に反して買ってしまったりするわけです。だから消費者側もこの商品ならこの程度払っても納得、という金銭感覚を身に付けて消費者自身が賢くなる必要性を今日の報道番組を見ていて強く感じましたね。

株式投資メモ

2007 - 10/20 [Sat] - 08:36

 株をやっていて今まで思ったことなどをメモ替わりに書いてみたいと思います。


 まず株投資を行うにおいて留意しなければならないことは、世の中にいろいろな株の理論が存在しますが、これらはほとんどアテにならないということですね。良くあるのが各銘柄の適正な株価を理論的に導き出すものや、それを数値化して株価の動きを予測するというものですが、これが当たることはまずないと思いますね。はっきり言って株は単なる人気投票です。みんなが「儲かるからこの株を買いたい」と思えば上がるし、「もう充分利益が出た」、或いは「こんな株持っていてもしょうがない」と思って売れば下がる、というそれだけのものです。


 だから株の価格を理論的に導き出してそれが現状と比較して高いか安いか、その差を埋めるために株価がこう動くはず、なんてこと予想したってあまり意味がないわけです。ただし経営状態がボロボロの会社の低位株が異常に値上がりしたりしていると、それは仕手筋がもてあそんでいるだけの可能性が高いのですが、そうでない場合はあまり株価に理由を求めても大した意味はありません。「何でこの銘柄の価格が上がるのだろう?」「どういう理由でこの株価は下がったのだろう?」などと深く考えても実はあまり意味はないわけで、よく言われるように「相場は市場に聞け」ということで多くの場合株価は売り買いと思惑によって形成されているだけ、と考えるのが妥当だと思います。


 同じ理由で、推奨銘柄というヤツもアテになりませんねぇ。そういうものを読むと「これこれこういう理由で株価上昇が期待される」なんて書いてあるわけですが、そもそも相場に理由がないわけですし、もし仮にあるとしてもその理由が本になって世に出た時点で既に遅いですよ(笑)。こんな猫の目のようにクルクル変わる相場状況で一ヶ月前の情報なんて何の役にも立ちませんし、そんなの相場はとうの昔に織り込み済みです。推奨銘柄を有料サービスとして配信して儲けている輩もいるみたいですが、それも同じ理由でそんなもの配信して受信した時に既に遅しですよ。だから推奨銘柄など何のアテにもならないし、その情報を提供している輩を儲けさせているだけだと良く肝に銘じることですね。


 ただしチャートは各銘柄に対する投資家の過去の思惑が良く表現されていますので、投資判断を行う際には大変参考になりますね。ですから私はほとんどチャートを元に投資判断を行っています。チャートにも理論はほとんどありませんが、人々の欲望と思惑はしっかりと記録されていますので将来の人々の売買パターンを予想するのに多少役に立ちます。とはいえその時々の市場の環境や各銘柄によってチャートをどのように読みとるべきかは変わってきますので、やはり一つの正解が有るわけではないのは事実です。


 結局株式市場は「金を儲けるために売買している」というだけのことで、金が儲かりそうな銘柄はその根拠にかかわらず上がるし、そうでない銘柄は下がるか動かない、ということなのです。ですから株が上がることに理由があるとすればそれは「多くの投資家が上がると思って買うから上がる」、それが理由ではないかと思います。


 じゃあどうやって投資すべき株を探すのかといえば、それはもう「市場に聞く」しかありません。どれだけ新鮮な情報を取捨選択して利用するか、これしかありません。それから自分の投資スタイルに合わせ、直近と長期の株価の変動を見ながら投資株を選択することになると思います。私の投資スタイルは前回書きましたように短期間での少しのさや取りが狙いですから、株価が動かない株はどれほどの優良企業であっても困るのです。


 かといって仕手筋や博打株(と私が勝手に呼んでいますが、潰れそうな超低位株で激しく価格が上下するもの)には絶対に手を出しません。何故ならこういった株は下手すると投資額のほとんどを失ってしまう恐れがあるからで、仕手筋や博打株かどうかは今までの売買株数や値動きを見ていれば判断できますのでそういう株はいくら値動きが良くても避けた方が無難です。そういったことを勘案しながら自分が投資すべき銘柄を選択して、仕込んで、その株価を見ながら投資を判断するわけです。


 結局のところ、株式投資には正解もマニュアルもなく、ただ市場から自分がどう判断し、どの株式に投資するかを自分で選択するか、ということになるのではないかと思います。他人の情報を鵜呑みにして投資するなど愚の骨頂で、有り金全部吸い取られるだけだと思います。ある意味投資は何であれ賭場的な要素をはらんでいますから、株式投資も当然自己責任で行わないとならないのではないでしょうか。


 我々にできることは市場を動かすことではなく、動いている市場に上手く乗っかること、これだけなのです。要するに波乗りみたいなものです。いい波が来たと思ったらそれに乗ってみる、そういう感じではないかと思います。その波が崩れる前にいかに逃げるか、或いは自分が逃げた後でさらに波が長く続いたとしてもまあそこそこ上手く乗れたのだからいいじゃないかと思える割り切りの大切さ。要は波が崩れて自分が溺れてにっちもさっちも行かなくなることだけは避けなければならない、ということでしょうか。


 本当に株式投資は日々良い波を探しているようなものです。一日二日で終わりそうな早い波を探すこともありますし、ちょっと長めの確実な波を探すこともあります。ただ1年2年も続く波を探すことは私の投資スタイルでは不要です。ただ波を見つけてもそれに乗るべきか、或いは幾ら乗せるべきか、そこに一番悩むんですね。それが分かれば誰も苦労しないのですが、結局市場側のプロでない我々はもう勘と経験でエイヤッとやるしかない、ということでしょうね。


 まあなかなか大変ですよ、株投資は。ただ競馬やパチンコと違って元手を全て失うことはまずありませんので、これが博打との大きな違いです。ただ儲けるためには相当な勉強と経験が必要だなぁ、というのはいつも感じますねぇ。何とか上手く進んでくれることを願って日々がんばってみます。

株投資、とりあえずがんばってみます。

2007 - 10/19 [Fri] - 09:44

 最近株式投資を熱心にしています。その理由は以前にもちょこっと書いたことがあるかも知れませんが独立の資金と副収入を得るためです(笑)。「株投資をしています」なんて書くとものすごいギャンブラーで将来の失敗が目に見えるように思われるのは当然だと思っています(笑)。実際私のこれまでの株式投資も今で10年ほどになりますが、勝ったり負けたりとなかなか上手くいかないものでした。


 ところが先週くらいに「あぁ、こうやれば勝てるんじゃないかなぁ」というやり方をふと思いついたわけです。まだ検証できていないので細かくは書きませんが、思いついたきっかけは年金も、保険も、そのほかの金融財産も基本的には投資で運用されているという事実を思い出したことですね。つまり株式投資をただ「胡散臭い」という一言で片づけるのはあまりにも早計ではないかと思ったことで、言い換えれば機関投資家が行うような胡散臭くない投資を行っていけばかなりの確率で運用できるのではないかと考えたわけです。要はギャンブルではない投資手法をおこなえば損は最小限に、そして堅く利回りを得られるのではないかと考えたわけです。


 その手法を応用して投資をしたところ、とりあえず6連勝です。まだまだですが。何しろ投資額が小さいので利回りの絶対額が悲しいほど少ないのです(笑)。しかし私の目的は独立資金と安定した副収入、そしてできれば老後の資金を自己年金のような形で作ることで、とても気の長い投資計画を立てていますが、滑り出しはとりあえず順調です。


 とりあえずの投資ポリシーを書きますと、①大勝ちを絶対狙わない②長期投資はしない③短期(1日から長くても1週間)で必ず結果を出す、というのが鉄則です。とにかく今の私にとって株式投資を行っている理由が最初に書いたとおりなので、確実に利益を上げてくれないと困るのです。以前の投資スタイルのように「良い株を長期保有していつの間にか20%ほど値上がりするのを狙う」などという受動的なスタイルではあまりに不確実で利回りが読めないからです。


 その私の投資に大いに役に立っているのはやはりネット取引ですね。やはり株式投資は情報の多さと手数料の安さが不可欠で、今のネット証券はその点十分なサービスを提供してくれます。一昔前のプロしか得ることができなかった情報が基本サービスで全ての投資家に公開されているのは素晴らしいとしか言いようがありません。


 ところで一回あたりの投資の目標利回りはいくらに設定しているのかといえば、多くて5%です。2%で回ればとりあえず利益が出るのでそのあたりで逃げることも良くあります。ただ大切なことは先ほども書きましたように、まず必ず利益を出すこと、そして早めに手仕舞いすること、この2点です。つまり少しでもいいから利益が出て、しかも早く利益が出ればそれでとりあえずはオーケーです。


 なぜそのような投資スタイルを選んだか、といえば簡単なことです。もし100万円の元手を3%の運用で年15回回すことができたとして、これが20年経てばどれほどの金額になるかエクセルで計算してみて下さい。とてつもなく気が長い話ではありますが、それが私の目標な訳です。だから①短期決戦②確実で、負けない投資、というのが意味有るわけです。3%値上がりする株などそれこそ毎日掃いて捨てるほどあるわけで、半年間で20%値上がりするような株を探すことよりずっと可能性のある投資手法であることがお分かり頂けると思います。


 しかも今日の相場などがまさにそうですが、たとえ全面安であったとしても不思議と上がる株があるんですねぇ。プロの投資家はどうやら「組合」を作っているようで、「今日はこれを上げて儲けたる!」という株を決めて投資しているようですねぇ。全面下げ相場の時はそれに乗っかって2%ほど稼げばとりあえずその日の利益確保ができるわけです。


 というわけでがんばってこの手法を続けて投資してみます。まだまだ始めて一週間、確かに6連勝ですがいつどうなるか分かりません。とにかく予算達成を大前提にがんばってみます。まずは今年の予算を達成させないとね。えっ?ところでどうやって投資株を選んでいるのかって?それは「ひ・み・つ」ですよ(笑)。そこがキモですやんか(笑)。

亀田大毅の試合、ヒドイね。

2007 - 10/17 [Wed] - 12:38

 亀田大毅の試合、ひどかったですね。TBSと亀田一家を喜ばすのはシャクに障るのであんまりテレビで試合を見ないでおこうとは思っていたのですが、それでも結構見ちゃいました(笑)。まあ、それにしても亀田大毅のしょーもない試合振りだこと。そりゃあガード固めりゃあ打たれませんよ、しかも頭下げて突進して来るんですもの。あんなのただの頭突き攻撃ですやんか。でも頭下げて顔面ガードすれば打たれませんけど、自分も全然攻撃できませんから勝てませんわね。


 亀田は確かに内藤と比べれば顔の傷などはほとんどありませんでしたよ。でもそれは強かったからではなく、単に打たれないようにしたからですもんね。一方内藤は頭突きあり、ヒジ打ちあり、サミングありで目の上が切れて痛々しかったですが、それは亀田のパンチを受けてなったわけではないですからね。でもそれをいいことに試合の途中から亀田が内藤の負傷TKO狙いでやってきてるのがミエミエでしたものね。まともなボクシングで勝つんじゃなく、卑怯なやり口で相手の怪我を悪化させて勝ちを狙うという誠に姑息な手段を使ってきましたからねぇ。


 しかも消息筋によればグローブにも金属やテープなどを仕込んでいたとか。確かにあるラウンドでポロッと何かがリングの上に落ちてそれをレフェリーが拾ってリング下に投げ捨てていましたが、あれが仕込んであったものだそうです。テレビで見ていると「あれっ、マウスピース落ちたの?」って感じに見えたのですが、どうやらマウスピースではなかったそう。グローブに細工をするなどという最低のことまでしてたわけですね、亀田陣営は。


 試合の中盤以降はクリンチになるとヘッドロックをし、反対側のグローブで執拗に内藤の目の上の傷をグリグリやっているのがテレビにはっきり写ってましたものね。確かにレフェリーには見えなかったのかも知れませんが、テレビにはバッチリ映ってます。最後のラウンドなど一回目に投げ飛ばした後、必死で内藤の傷にグローブを当てようとしてましたものね。もうそれは「そこまでして?」って言いたくなるほどの執拗で陰湿で、姑息なやり口でしたね。そして最後の投げ技。あの投げ技に何の意味があるのかさっぱり分からないほどで、おかげで亀田大毅の選手生命がストップしてしまいました。


 以前のブログに書きましたように、私は当初から亀田一家の実力に疑問を持っていたためはっきり言って彼らのことが嫌いでしたが、ここまで来たら呆れるというか何というか。兄貴がベルトを取った試合も後味の悪い試合でしたが、今回のタイトル戦はもっと後味の悪いものになっちゃいましたね。昨日発表されたJBCからの処分は当然のものですね。軽いくらいかも知れませんし、今まで放置してきた方が悪いくらいです。でもオヤジのトレーナーとしての資格はともかく、大毅の処分は若者に対しては厳しすぎるという意見がごく一部からあるように聞きますが、しかしそれは間違ってますね。


 「若ければ少しくらいの失敗は許される」一般的にはそうかも知れませんが、しかしそれはプロではあり得ないことです。大毅は仮にもプロのボクサー、年齢は全く関係ありません。そもそもあの程度のキャリアとランキングにもかかわらず世界タイトルに挑戦させてもらえたこと自体が驚異的なほど他のボクサーと比べてチャンスを与えられていたのです。それほど恵まれていたチャンスを生かすどころか、自らの浅はかな行動で何もかもぶちこわしにしてしまったのですからチャンスの大きさに比例する責任と罰を与えられるのはプロとして当然でしょう。プロにはプロとしての行動があって当たり前で、それができないのであればプロになったこと自体が間違いです。アマチュアで偉そうにするなり、ケンカの強いチンピラになるなり、それ以外の道が選べたはずです。


 また大毅がオヤジに逆らえなかったことを不憫に思う向きもありますが、それも違いますね。人それぞれに環境というものがあります。いい環境に恵まれる人もいれば、そうでない人もいる。環境は言い訳になりません。大毅のオヤジが史郎だった、それは大毅にとって仕方ないことです。それも含めて亀田大毅というプロボクサーを作り上げていたのです。間違った環境で間違ったプロボクサーになってしまった、それも亀田大毅そのものなのです。誰もが恵まれた環境でプロボクサーになれるわけではないし、ましてや世界タイトルに挑戦できることなどまず普通のボクサーにはあり得ないことなのです。それができただけでも大毅は恵まれているのに、そこのところが全然分かっていないのが大毅の不幸なところですが、残念ながらそこに同情の余地は全くありませんね。


 まあ世の中あまりバカにしちゃいけません。そんなことをしてると必ずしっぺ返しが来るのは以前ブログに書いたとおりです。いくら金が入ってきても一番大切な信頼を失ったりね、そういうことが起きるわけです。信頼を失った人間はもうそれから誰も相手にしてくれなくなりますからね。でも亀田家はいいじゃないですか、世間の信頼は完全に失われても金だけは手にしたわけですから。まあ彼らが今後その金を大事に残していけるとは到底思えませんが、金が無くなった時に自分達の過去の愚かさに気が付くかも知れませんね。もちろんそれでも分からないでホンマもんのアンダーグラウンダーとして生きていくのかも知れませんが・・。


 まあそんなこと私の知ったことじゃあありませんか(笑)。でも亀田家の凋落の早さは私の想像以上でしたね。ホリエモンの時もそうでしたが、最近は図に乗った連中に対して天罰の下るのが早くなりましたね。次に天罰を受けるのはやはり世間を舐めた行動をしまくる朝青龍やエリカ様あたりですかね(笑)。どこの世界でも信頼を裏切ったり、世間を舐めた行動をとる人間にはそれ相応の罰が与えられますからねぇ。そういう意味では世の中上手くできているんですよ、ホントに(笑)。


 それにしても翌日からのTBSの変わり様、凄かったですね(笑)。もう「そこまでやるか?」って言いたくなるほど内藤を持ち上げてましたもんね。まるで「自分達は亀田なんか一度も応援したことありませんよぉ」って言いたげなほど。おかげで内藤は一躍有名になりましたが、まあマスコミ、特にテレビというメディアがどれほどいい加減で無責任なものか、その一面がよく表れた展開でしたね。ホント、テレビなんか信用しちゃいけませんよ、いくらでも話をでっち上げちゃうんですから(笑)。

日税連池田会長の話と制度問題(その2)

2007 - 10/07 [Sun] - 05:04

- 前回の続き -

 自分で言うのはなんですが、私は税理士の中ではそれほど過激な意見に固執しているとは思っていませんし、割と賛成・反対のどちらの意見も聞いた上で落としどころを探るタイプだと思っています。しかしそんな私から見ても今の税理士業界、特に日税連の向かおうとしている方向は旧体制寄りすぎていて時代の流れや将来の在るべき税理士像とかけ離れて行っているのではないかと感じます。ベテランの税理士のご意見はもちろん尊重すべきではありますが、時代はものすごいスピードで動いています。もちろんそのスピードに乗ることだけが正解だとは私も思っていませんし、良いところは残し、悪いところだけを時代に合わせて修正すればよいと思っています。


 しかし今の日税連の方針は旧体制を残すことを大前提とし、それを脅かすものはとりあえず拒否、でも電子申告だけは取り組む姿勢を見せとかないといけないのでしょうがなく積極姿勢を演出、という感じに見えるのです。電子申告さえ行えば無償独占が維持できる、維持できるためならあんなしょうもないシステムによる電子申告普及にも会を挙げて協力を打ち出す。ホントは電子申告のシステム設計段階から税理士業界が積極的にかかわっておけばこんなことにはならなかったのに、税理士業界に政治力が無いせいか、或いは税政連が何もしなかったからかは分かりませんが、あんな使い物にならないシステムが出来上がり、慌てたようにそのシステムによる電子申告を支援するような話の流れになってしまったのです。


 つまりそもそも順番が違うんです。税理士の皆さんであればいきさつをよくご存じだと思うのですが、当初税理士は電子申告などには全く興味なかったわけです。ところがあるとき政治の世界から国税庁が突き上げを受けて猛烈な勢いで電子申告を普及させる計画をぶち上げたものですから、その動きが無償独占問題を絡めて語られる過程で税理士業界もそれに巻き込まれてしまったのです。本当は電子申告の普及自体と税理士の無償独占問題など全く無関係であるにもかかわらず、まるで税理士がやらなければ他の業者が税理士業をかき回すような話を広めることで税理士の危機感を高めてけしかけたわけです。本当は、以前から私が繰り返していますように、こんな使いにくいシステムでは電子申告などなんの利便性もないので普及するはずがないのです。便利なシステムであれば税理士だって自分の業務を効率化させたいと思っていますから積極的に利用するはずなのです。


 アメリカのなんとかという業者が5年ほど前にやって来て日本での電子申告税務を大規模に展開させて欲しいと申し出てきたが日本側が税理士法を盾に断り、その業者が「じゃあ税理士法を変えれば良いんだな!」と捨てぜりふを吐いて帰ったというエピソードが様々な場面で規制緩和の際の理由のように言われていますが、その業者がやりたかったらやらせてやればいいじゃないですか。それで本当に良いシステムを作ってくれるのであれば、我々もそれに乗ればいいじゃないですか。役所だけで電子申告のシステムなど作るからこんなことになっちゃったんです。


 保険にしても金融にしてもそうなのかも知れませんが、確かに外資がやってくれば日本は単なる草刈場になる恐れはありますよ。じゃあ阿漕なそいつらがやってくる前に日本でもっと良いシステムを作って文句言われないようにやりゃあいいじゃないですか。それがあの電子申告システムだったのだとすれば、お笑いもいいところですね。これじゃあわざと使いにくいシステムを官製で用意し、外資側を追い返すためのものだったのではないかと穿って見ることができるくらいです。ところがどこかでシナリオが狂ったんでしょうかねぇ、アメリカ側の圧力を受けた政治家が裏で騒ぎ出したんでしょうかねぇ、今のような状況になってしまったわけです。


 つまり最初から日本側のやり方がおかしかったのですね。最初からもっと本気で電子申告の開発を行っていればこんなことにはならなかったはずなのです。やる気がないのにやるフリだけしていたからこんな面倒臭いことになってしまったわけです。つまりなんでも後手後手なんですね。それで結局自分達のクビを締めているわけで、税理士の業務改革についても同じことが言えるわけです。今税理士はそういった外圧にさらされて防戦一方な訳ですが、その外圧を黙らせるくらい合理的でクリーンなシステムを自らが作り上げればこっちの勝ちな訳です。ところが池田会長では残念ながらそれは期待できない、反対しかできず理論的な隙間や税理士法自体を改正されてしまうとたちまち論拠を失う脆弱な理論に頼った意見展開しかできていないのです。一般社会の感覚から見て税理士がどうあるべきなのか、という観点が全く欠落しているのです。それがないと外圧を跳ね返すことも、内部からの反対意見を合理的に納得させる方法がないのに、税理士法だけを根拠に現在の体制維持を主張するわけです。


 まあ先日のお話を聞いていると、私自身ですら税理士会への強制入会や無償独占制度は廃止して欲しい、と言いたくなりましたものね。実は今まで感じたことはなかったのですが、皮肉にも池田会長の強制入会制度維持の意見を聞いていると、確かに規制緩和論者達が主張するように税理士会は一種カルテルのようなもので各税理士の行動規範を型にはめ、画一化させようとしている存在なのではないか、と思うようになってしまいましたね。強制入会させる目的が税理士法により定められた無償独占権の裏返しとしての全税理士への税務支援強制参加を実現させることにある、と言う理論展開を持ち出されてしまうと、逆に「別に税務支援に参加しなくたって良い税理士になれるチャンスはいくらでもあるし、税理士のポリシーも社会利益や公序良俗に反しないのであれば様々なものがあっていいと思う。であれば、税務支援に意義を見出していない税理士は税理士会に加入しない選択肢があってもいいはずだ。そうできるのであれば税理士法にある無償独占権はなくしてもいい。」という逆の理論展開も可能にさせてしまうわけです。


 つまり会側の論理は無償独占の堅持が最大の目的であり、それを果たしているのが社会貢献としての税務支援であると。その税務支援を行わないと何を言われるかわからないので、税務支援への参加を義務づけさせるために税理士会に強制加入させて管理を行う、とそういうのが強制入会制度であるということなのです。でもそれってやっぱりおかしいんですよね。つまりこれって税理士法に書いてある「業務無償独占」だけを全ての拠にして導かれている理屈な訳で、普遍的な論拠は何もないわけです。即ち税理士法が変わればなんの根拠もなくなるとても弱い論拠なのです。一般的に是とされていることに基づいて導かれた理屈でもなんでもないので、無償独占自体に疑問を感じている税理士を納得させる理屈はそこには何もないわけです。


 無償独占権の維持だけが強制入会の理由であるのなら、その無償独占を止めればいいじゃないか、という理屈も成り立つわけです。となればその無償独占権にどれほどの意味があるのか、という本質的な議論が本来大いに行われるべきなのです。なのにこれには一切触れず、ただ「税理士法に無償独占権が書いてあるから」という理由だけで全ての話を進めようとしているところが問題なのですね。実は私自身まだ無償独占がよいのか有償独占がよいのか明確な結論を導き出せていませんが、少なくとも「税理士法に無償独占が書いてあるから、何でもかんでも税理士は無償独占に基づいた行動をしなければいけない」的な論法には納得できませんね。


 それだったら無償独占に基づいた税務支援義務を実行できない高齢税理士などを税理士法違反でもっと処分しなければいけないということになりますものね。なのに実際には体調不良などを原因としてその大切な無償独占義務を履行できない税理士の立場を保全させるような抜け道がいくらでもあって、これでは完全な二枚舌ではないですか。外向きには「税理士の無償独占権維持のため税務支援は税理士の義務」と言っておきながら、内向きには「理由があれば税務支援に参加しなくてもいい。参加しなくても資格も剥奪しないよ。」という誠に甘い対応をするわけです。これで会の全税理士や世間を納得させるのにはあまりに無理が有りすぎます。同じことが研修制度についても言え、無償独占堅持を前面に打ち出している割には実際にやっていることは誠にお粗末、と言わざるを得ないわけです。


 とにかく残念ながら今の池田会長の日税連が発する税理士制度に関するポリシーは理論的に穴や矛盾だらけで全然ストンと心に落ちていくものがありません。話の端々に「エ、何でそうなるの?別の考え方もあるやろ?そんな偏った理屈でよくみんな納得したな。」と突っ込みたくなる理論展開ばかりで、これじゃあこれからの池田体制の維持も容易ではないな、と感じざるを得ませんでしたね。税理士を取り巻く閉塞感を打開するためには今回の日税連の会長は東京会あたりの税理士がなっても良かったのかも知れませんね。少し日本全国の税理士にショックを与え、自分自身で税理士制度の意味を見直してよりよい税理士業務を行っていくためにも小泉首相のように変わった意見を吐く会長でも良かったかも知れません。


 もしそれが行きすぎだと多くの会員が判断すれば、大いなる批判にさらされて次期選挙で落選させればよいだけのことだったのです。旧体制を維持することを前面に打ち出した池田会長が森会長に続いて近税会から選出されてしまったことに税理士業界団体としての日税連の大きな問題があるように感じますね。


 いやあ、池田会長のお話を直接聞くまではこれほど日税連の展開する無償独占や電子申告、そしてアウトソーシングや強制入会制度の話の内容が矛盾だらけであるとは思いませんでしたねぇ。もう少し筋の通った、多くの会員、少なくとも私レベルの人間くらいはスッと納得できるような理論展開だと思っていただけに、少し失望感が募りましたね。これじゃ近税会の総会がいつもごちゃごちゃするのも無理ないですね。

日税連池田会長の話と制度問題(その1)

2007 - 10/07 [Sun] - 04:59

 先日近畿税理士会及び日税連の池田会長のお話を聞く機会がありました。私の想像と逆でとても小柄な方で、小柄な私よりもさらに小柄な方でした。とても穏やかでダンディーな外見、語り口もそのままで会長のお話を聞いていると、なるほどこの方はその人間的な魅力で偉くなった方なのだな、と理解できました。


 確かに時々組織の中には卓越した人間的な魅力でリーダーになる方がいらっしゃいます。いえ、祭り上げられる方がおられると言っても良いかも知れません。サラリーマン時代も部署の担当役員が当時の専務で、飲み屋でお話をしているときにこの方がどれほど人間的に大きく、魅力のある方であるかということに大変驚いて納得したことがありました。きっと池田会長も同じ魅力を兼ね備えておられる方だろうとお見受けいたしました。


 ただこれから先は池田会長の人間的な魅力とは別の話になってしまうのですが、会長が繰り返し主張する無償独占維持と電子申告の推進、そして無償独占に関連するアウトソーシングや強制入会制度維持のお話を聞いていますと、会長の人間性からお伺いできるように過激な変化を業界にもたらして業界に革命をもたらすようなことには会長が強く反対の姿勢であることがよく分かりました。それよりも変化はなるべく穏やかなものにして、今まで業界に長く暮らしてきた高齢、ベテラン税理士達の立場にも十分配慮して業界全体としての利益の維持と確保を最優先しておられるようにお見受けしました。


 なるほど会長がおっしゃるご意見も確かに業界を預かる立場の方としてはそういう感じになるかも知れません。しかし私自身の意見はこのブログに繰り返し書いているように、まあこういう資格の職業に関して言うなれば実力主義、というか一定水準以下の方々に関しては業界全体としての信用性を失墜させないためにも淘汰と退場が必要なのではないかという立場です。なぜなら税理士は一企業に属するサラリーマンとは立場が違うのです。税理士は各々が独立した専門家、経営者であり常に世間の厳しい目、競争に勝ち抜くことが求められる立場なのです。つまり進化と変化し続けてこそ税理士という資格を与えられるのであって、それができなければ別の職業を名乗るべきだと思うのです。これは我々が年々変化する税法という法律にかかわって生きている専門家である以上、その変化に対応せざるを得ない、対応できなければもはや税理士ではない、という理由に拠るもので、これがそれほど過激で本質から飛躍した理屈であるとは思っていません。


 確かに歳を取ってくるとサラリーマン同様税理士も仕事をする能力は落ちてきて、単純に競争の世界に巻き込まれると勢いとスピードだけでは若い税理士に負けることも増えるでしょう。しかしそこは長年の実務から得た経験と知識から顧問先にアドバイスできることが在るはずなのです。それができないベテラン税理士には業界の評判を落とさないためにもご退場頂くしかない、と私は言っているだけで自分自身の世界をきちんと確立されているベテラン税理士にまでご退場いただく必要はないと思います。それはどういう意味かと言えば、つまり電子申告ができなくても、税務相談会場で相談員などしなくても、各々の税理士が税理士としての職務を果たしているのであればそれでよいのではないか、ということです。


 しかし会長のお話などを聞いていると、アウトソーシング、特に地区相談などの税務支援業務は無償独占権利を与えられている税理士の義務的社会貢献として低所得者、小規模事業者等の税務を行うべき、と言う見解であると言うことがよく伝わってきました。しかしこれも私の個人的意見とは残念ながら異なります。私も実は税理士になった当初は会長と同じ考えを持っていたのです。しかし皮肉なことにそういった税務支援業務に積極的にかかわっているうちに、「これにかかわっているとまるでボランティアに強制参加させられているようで、相談者からは感謝されるどころか、『税理士はタダで相談に乗ってくれる便利屋。税理士に金払うなどバカバカしい。』と思われかねない。」と感じるようになってきたのです。これは税理士、税理士業界にとってはむしろマイナスで、やはり税理士が民間の職業である以上適切に報酬を得るのは当然の話であって、逆に言えば適切に料金を払って下さる方だけを我々の顧客とすべきなのです。だからそこにもし無償独占権が絡んで障害になっているのであれば、その無償独占権はなくしてもいいのではないかと考えるようになったのです。


 無償独占の裏返しとして、税務に関することなら何でもかんでも税理士が行うことだけが決して正しいわけではなく、プロフェッショナルに相談するためにはきちんとした報酬が必要であるというシステムを社会認知させる方が望ましいと私個人は考えています。幸い中小企業診断士などの仕事と違い、税理士の仕事は法律できちんと決められたことをきっちりと行うことが求められる仕事であるため、税理士業務には本来いい加減な無資格業者には入ってくる余地が無い訳で、本来プロがプロの仕事をしていれば有償独占も怖くないはずなのです。それほど税理士業務とは信用が重んじられなければならない仕事なのです。もちろんそうなれば残念ながら適切な報酬をお支払いいただくことができない相談者にはそれなりの応対しかできない、或いは適切な報酬をくれない納税者の相談は一切行わない、ということになってしまうわけで、無料相談者へのボランティアはしたいと思う方々がご自由になさったらいかがでしょうか、の世界になるわけです。


 じゃあお金を払えない、あるいは払わない方々の税務相談に誰が乗るのか、といえばそれが本来役所の仕事だったのです。本来社会的弱者の救済は役所が行うことであって営利を目的とする民間が行うことではありません。我々税理士はもちろん民間側ですから、私は無償で税務相談を行うことを全税理士に強制させることなどには反対の立場です。税理士に相談に乗って貰いたいのであれば税理士には必ず適正な報酬が与えられなければなりませんし、それができないのであればボランティアでどなたかが相談を受けるなり、税務署が応対すべきではないかと思います。税務署員には徴集した税金から給料が支払われますから無料で税務相談に乗るのは当然だと思いますが、税理士はどこからか適切な報酬が得られない限り不特定多数の税務相談業務を義務とすべきではありません。無償独占業務があるからといって税理士が税務職員の代わりに無料で税務相談をしなきゃならないなんて、明らかに無償独占を拡大解釈しすぎです。


 ですから税理士にも色々な経営方針、ポリシーがあってもよいと思うのです。社会貢献としてあらゆる相談者の相談に分け隔てなく従事することを是とする税理士がいてもよいと思いますし、一方税理士の職務は高所得者(上得意先)の経営・資産増大支援をすることで自分も十分な報酬を得ることだという考えを持っていてもよいと思うのです。ですから税務支援、税務相談活動についても色々な意見があって当然だと思うのです。それを一括りにして業界として方針を打ち出そうとするから難しいのです。


 そういう意味では税理士会への強制入会も含めて今税理士業界は岐路に立っていると思います。その状態であるにもかかわらず現状維持を第一として緩やかな変化を是とする池田会長のご意見にはどうしても同意しかねるのが今の私の考えですね。勿論私が60歳を過ぎてくれば考え方が変わるかも知れませんが、ただサラリーマンではなく自由業としての税理士という職業を自分自身で選択した以上、大過なく過ごせば退職金と企業年金がもらえて死ぬまでそれなりの生活が保障されるサラリーマンと同じ人生を送れるわけではないと全税理士がその宿命として十分理解すべきだと思います。今の池田会長のご意見によれば、事なかれ主義、従来の体制維持が目的に感じますし、実際それだからこそ日税連の会長選挙の際にこぞって高齢税理士達が全国的に池田氏支持活動を強力に展開したのだろうと思います。


 と言うことで、池田会長が人間的に魅力を兼ね備えておられ、その卓越した魅力をお持ちであるが故に日税連会長にまでなられたという事実は良く理解できるのですが、しかし今税理士業界が置かれている状況を考えますと池田会長の多大な魅力は別として調整型の池田会長が日税連の会長として適任であったのかどうかは少し疑問に感じますね。業界団体の長も政治の話と一緒で方針を誤ってしまうと取り返しがつかないことになりかねないので、あまりに旧体制維持を前面に打ち出す会運営になってしまうと会の内部で分裂が起きてしまうのではないかという危惧すら感じましたね。

- 続く -

景気の話

2007 - 10/04 [Thu] - 08:17

 最近行く先々で「最近のよその会社の景気はどう?」と訊かれることが増えました。ちょっと前であればこれはきっと「うちも悪いけど、よそはどれくらい悪いの?」という意味合いで聞かれることが多かったと思うのですが、最近のは「世間では景気のいい話ばかり聞くけど、ホント?」という意味合いだろうと推測します。


 私がかかわっている顧問先などを見ていると、はっきりとした傾向が見て取れます。それは「二極分化」。東京、大阪、名古屋など地価上昇がバブルの頃のように凄い大都市であれば状況は違うのかも知れませんが、私がいる神戸あたりではこういう傾向が強いのではないかと思います。比較的社員数も多く商売の規模も10億円を超えるくらいの会社であれば明らかに業績は以前と比べて改善されています。ところが年商数千万円くらいの小規模の会社に関して言えば年々業績は悪化する一方です。特に地場の商店街のお店などは良くて現状維持、通常は年を追うごとにどんどん悲惨な状況になっていっています。


 そういうことで冒頭の質問を受けたとき、私はいつも「そうですねぇ、二極分化が激しいので、私の感覚からすれば良くなるところもあるし、悪くなるところもあるので結局平均すれば変わらない感じなんです。」と答え、すると質問をしてきた経営者も納得したように「うんうん」と頷かれます。


 しかしこれには明確な理由があるように私自身は感じています。つまり何かと言えば、「景気がいい、景気がいい」と言っていてもそれは大企業の法人としての決算の話だけなのですね。なぜ大企業法人の決算がいいのかと言えば、もちろん不動産の活況とか、中国、東南アジアの特需などもあるとは思いますが、基本的にはバブル期以降相当長い期間人件費や外注費などの経費を圧縮したからなのですね。ですからあの最悪の時期を脱した現在企業の業績が良くなったといっても、それはいまだに社員の給料を抑えているからなのです。もちろん一部の好景気に沸く企業では給料の上昇は見られているはずですが、私が聞く限りでは、たとえ企業の業績が史上最高であったとしても社員の採用は控え、派遣社員を増やし、そして役員の報酬だけは上がる、というパターンであるように見受けるわけです。


 大企業の業績が良くても社員の給料が上がらなければどうなのかといえば、その社員や家族は消費額を抑えようと努力します。じゃあどうなるのかと言えば、彼らは一円でも安いものを求めて大手の量販店へ向かうわけです。そうなると近所の商店は競争力がないのでどんどん廃れます。そりゃそうです、量販店の売値より高い値段でしかメーカーや卸業者から仕入れられないのですから価格で量販店に勝てるはずがありません。


 大会社が価格競争を求めて外注先を整理し、価格競争力だけがある比較的力のある取引先だけを残して経費を抑えた結果業績は改善するものの、大会社の社員の給料はあまり増えないので彼らも価格競争力のある大手小売業者にしか買い物に行かない・・。そして生き残った外注先も同じことを繰り返し、企業業績は何とか繕うものの給料アップまでは行えないためそこの社員も大手小売業者でものを買う・・。そして大手小売業者は安くものを仕入れるために中小の卸業者を飛ばして大企業メーカーから直接取引で商品を購入する・・。つまりこうやってお金は大企業の間だけをグルグル回っているだけなのです。


 そこで余ったお金を誰が吸い取っているのか、といえば大企業の役員と税収が増える国や地方公共団体。大企業役員の年収はびっくりするくらい高くなっています。そういう彼らがどこでお金を使うのかと言えば、彼らは逆に量販店などには行かず高級百貨店などで上品にお金を使います、億ションなどを投資物件などで購入します。そういう流れになっているのでいくら景気が良くなったといっても結局街の小規模商店には誰もお金を落としていかない訳なのです。


 だから景気が良くなったといっても、表に出てくるのは大手の企業の業績が良くなるだけ。そしてそこの役員の報酬が上がるだけ。結局中小企業の景気が良くなるためにはまず大手企業の社員の給料を上げなければならないわけです。彼らの給料が上がって、彼らが家の近所の商店にお金を落とすようになってくれて初めて日本の社会全体の景気が良くなる訳なのです。


 まあ今は世の中本当にそういう風にお金のあるものの間でだけお金がグルグル回っているような仕組みになってしまっていますね。例えば先ほどのような大手企業やその役員の話。そしてもう一つ忘れてならないのは高齢化に伴う老老間相続。90歳の方が亡くなってその方の遺産を相続する方は60歳以上の方なんですね。つまり相続が発生しても相続人自身も既に老人の域に入ってきており、世の中全体を見た場合、相続による財産は老人の間だけをグルグル回っており、本当に子育てなどでお金が必要な中年以下の世代に回ってこないわけです。


 こういった現象がこれからも続くことを考えた場合、個人ではいかんとも対応のしようがありませんから、やはり税制や財政支援などで大企業以外の企業や老年者以外の世代を支えていく必要があるのではないでしょうか。例えば相続税の基礎控除額を減らしたり税率を変更することで課税対象を広げ、その代わり子育て世代などの若中年の所得税を大幅に減らすなり、生活支援金を出すなりすれば結果的に財産の世代間移転を促進することができます。また法人税等を減税すれば心理的効果として人件費等への支出増が期待できるので、法人の税負担を減らす方策を採るとかですね。


 とにかく今のようにある一部の間でだけお金が回るのではなく、社会全体でお金が回るような仕組みに変えていかなければ、中小企業などの業績は更に悪化し個人生活にも悪影響を与える恐れがあります。そうなると彼らの生活を支えるための社会福祉費が更に増大し大変なことになりかねません。そうなる前に社会全体でのお金の回り具合を変更させて中小企業経営者や社員が自力によって生活を支える仕組みに改善していく必要があるのではないかと痛切に感じています。

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当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

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