税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





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節税スキーム

2006 - 06/28 [Wed] - 11:05

 世の中には本物・偽物を含めて様々な節税スキームなるものが存在します。中には「なるほど」と膝を打つものもありますが、大抵は「えっえ~、ホント~?」というものも少なくありません。本屋で立ち読みなどしていると恐ろしく無責任な「節税策」に出会うことがあります。例えば「個人の不動産オーナーが奥さんを青色専従者にして100万円くらいの給与を支払えば、所得も分散できるし配偶者控除も受けられる」という恐ろしいものを見たことがあります。こんなことを書いてると本の内容の全てが信用できなくなってしまいますね。

 でも税務に余り詳しくない方であれば「本に書いてあったのだからできるはず!」と思ってしまうかも知れません。雑誌でよく見かける「こんな凄い節税策!」なんてものも、大抵は税理士なら知っているようなものばかり。最近よくあるタイトルは「税理士は教えてくれない」、「税理士は知らない」なんてものが流行っているようですね。

 まあ我々もプロですからそういったものを手にとって読んでみますが、別に目新しいことは書いてないですね。「税理士が教えない」のではなくて税理士から見てあまりに効果がない、或いは節税するよりコストがかかってむしろ損することもあるからやらない、なんて「節税策」が平気で書いてあるんですよね。使える使えないにかかわらずとりあえずなんでも書いとけ、みたいな本がほとんどですね。

 世の中の納税者の形態って、所得の内容も、組み合わせも、金額も家族構成も全てがバラバラなんです。だからある人に有効な節税策が他の方にも役に立つとは一概に言えないんですね。だから本で読んだ節税策が他の方にも同じような効果があるか、といえばそれは計算して見なきゃ分からないんですよ。

 それと最近特に怖いのは「保険を使った節税」というもの。確かに「現時点での」税制によれば結構な節税策になりそうなものって有りますが、怖いのは税法と通達の変更なんですよね。そもそも節税のための保険商品って普通の感覚で考えれば「それおかしいでしょ?」っていうものばかりなんですよ。ただ、たまたま今の法律と通達で規制されていないだけ、というものなんですよね。

 それに保険の節税策は長期に渡るものばかり。税制改正がないと一体誰が保証してくれるでしょう。税理士は言わなかったけど保険の営業がそう言ったからそっちを信用した?保険の営業は保険を売るのが仕事ですよ。将来税制が改正されてあなたが損しようと知ったこっちゃありませんよ。税制改正があってあなたが損することはあっても保険屋は絶対に損をしませんからね。しかも最近はどんな節税スキームも潰されるのが凄く早いんです。役に立たなくなった保険による節税スキームを中途解約すればもっと損をしますよ。

 とにかくどんな節税スキームも効果が高いものはその経済行為が不自然なんですよね、絶対に。いくら納税者がそれらしい理由付けをしたとしても、やってることは「普通ならやらない行為」ばかりなんですよね。海外に行ったり、わざと損をしたり、掛け捨ての保険なのになぜかお金が貯まったり、とどれも不自然なんですよね。結局なぜそんなことをするのかと言えば、それは「税金が安くなるから」という一点しかないのです。

 税金が安くなる行為も自然な流れや判断に基づいたものであればそれほど問題にならないのですが、不自然な行為や商品を利用したものであればほぼ間違いなく租税回避行為として後日修正させられることになってしまうでしょう。そういう意味では世の中にウルトラCの節税策って基本的にはないはずなんですよね。結局お金や財産をさんざんこねくり回した結果税金が少なくなったように見えるわけですが、国税はそんな節税策をすぐに規制してきます。法律や通達で規制するまでもなく、どんな税法も「不当に税金の負担を減少させる」行為は規制させることが可能なのですから不自然な行為による節税は余り得策と思えません。

 とはいえ私も知らないことがたくさんありますから世の中には凄い節税スキームがあるのかも知れません。金持ちだけがこそっと利用している凄い節税策があるかも知れません。例えばパーマネントトラベラーみたいなものがですね。しかし世界中を移動し続けるためには相当な旅費がかかります。普通の方なら世界中を移動する費用の方が節税額を遥かに凌ぐでしょう。それにそもそも一年中世界中を旅行し続けることができる方など働かなくても我々の想像を絶するほどの収入を得ることができる方達です。しかも世界中どこに行っても寂しいと思わないだけの友人と精神力が必要です。

 つまりウルトラCの節税策はそもそも一般庶民のためのものではないのです。なぜならその為のスキームがとても複雑で大がかりでコストがかかり、それだけのコストを負担してもその節税スキームを実行した方が税金が安くなるだけの効果が見込まれるクラスの方でなければならないからです。正直言って一般庶民がコストもかけず節税できる方策などまず無い、とお考えいただいた方が無難です。

 もしホントにそんな節税策があれば既にみんなやってます、ホントに(笑)。皆さんが雑誌でお読みになる節税策は一般の方からみれば目から鱗に見えるかも知れませんが、大抵は税理士であれば知ってるものばかりです。きちんと勉強している税理士に相談すれば普通に対策を立ててくれますよ。本を読んで色々な知識を持つのは結構なことですが、最初に書きましたようにあなたにとって利用できるかどうかは全く別問題ですから下手なことをする前に必ず信頼できる税理士に確認しておいて下さいね。

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決勝トーナメントをみんなで見よう!

2006 - 06/25 [Sun] - 11:41

 日本代表は予選リーグで負けて日本に帰ってきましたが、ワールドカップはこれからが本番です。多くの日本のサッカーファン、特に勝っても負けても選手が日本に帰ってくればキャーキャー言って空港で出迎えているようなミーハー達には全く興味がないのかも知れませんが、これからの決勝トーナメントを見なければ世界のサッカーのレベルというものは絶対知ることができません。

 予選リーグを勝ち上がった強豪国達が死ぬ気で戦うのです。そのレベルの高い本気の戦いがどのようなものか、それを見て日本のサッカーと何が違うのか、何を良くすれば日本のサッカーのレベルが上がるのか、そういうことを決勝トーナメントを見て理解しないと今後日本サッカーのレベルを上げていくことができません。

 日本サッカーを本当に世界レベルにするためには、それを評価し、応援するサッカーファンの見る目もレベルを上げないとダメです。何でもかんでもにわかファンでキャーキャー言って騒いでるようでは選手も全然レベルアップしません。無様な試合をして負けて帰ってきてもニコニコ迎えているようじゃダメです。チームの戦いをファンが正しく評価できなければなりません。世界レベルの日本代表を作りたいと本気で思っているのであれば、ファンも世界レベルを知りそれを評価できなければなりません。

 日本では昔から「参加することに意義がある」という言葉がスポーツでは使われることが多く、それは即ち勝とうが負けようが大きな大会には参加するだけで意味があり評価されるべきだ、という意味で使われます。しかしそれはレベルの低い初出場のチームや選手に対して使う言葉であって、何回も参加している大会で良い結果を残さずすごすごと帰ってきた場合にまで使うのは絶対に間違っています。

 負けたチームを過度に評価していたのではいつまで経っても進歩はありません。負けるには原因があるのです。その原因を克服できなければ絶対に上に上がっていくことはできません。ある意味本物を見分けることができる目を持ってファンが日本のサッカーを評価し、応援し、批判しなければ選手は甘えてばかりです。あんな無様な試合をして帰ってきても日本でちやほやされるのでは絶対日本のサッカーはレベルアップしません。

 日本が負けたからどうでもいいや、ではなくて、これからの決勝トーナメントの各試合を楽しみながら見なきゃダメです。そして世界のレベルの高いプレーに感動し、それを日本チームに求める気持ちがなければ日本のサッカーは絶対レベルアップできません。日本代表のレベルアップのためにはファンの見る目のレベルアップが絶対に不可欠なのです。

記帳指導に見る税理士意識

2006 - 06/25 [Sun] - 06:58

 税務署(=日本税務協会)からの無料記帳指導に誰を派遣するかという話をしていたときのこと。「いやあ記帳指導を希望する税理士なんか暇な年寄り税理士しかいないなあ」という話になり、私が「今時みんなパソコンで記帳しますから、パソコン記帳できないような税理士が記帳指導に行っても役に立たないでしょ。」と言ったところ、ある税理士が「え、パソコンの記帳指導なんかしないよ。そんなの希望する人がいたら別料金とるよ。無料の記帳指導は手書きしか指導しないよ。」と言ってきました。

 この発言には私はびっくりしましたね。何と効率の悪い業務の進め方。私の経験から言えば、手書きの複式簿記を初心者に教える方がパソコン記帳を教えるより遥かに時間も手間もかかるし、教えられる納税者も記帳するのに手間がかかって結局挫折するだけ、と言うのが正直な感想なのです。それにパソコンが使える方であれば絶対的に最初からパソコン指導を行ってあげるほうがお互い楽です。

 にもかかわらず今時手書きの記帳は無料で教えてやるが、パソコン記帳は有料でしか教えない、なんてどれほど世間とずれた、上から見下ろした、そして効率の悪い考え方でしょう。ちょっと私には信じられませんでしたね。実は一緒にいた他の税理士(50代以上)も同じような意見だったので、敢えて私は自分の意見をそれ以上言いませんでしたが、まあびっくりしましたね。

 このサービス精神の無さ、本当に驚きましたね。と言うのも記帳指導とか無料税務相談なんてボランティアですよ、はっきり言って。もちろん我々に日当は支払われますので、本当の意味ではボランティアではないのですが、相談に来る方々から見ればボランティアみたいなものです。確かにそういう活動を通じて新規顧客を獲得するケースもあるのですが、基本的にそんなことを考えてこれらの事業を行うべきものじゃないですよ。

 だって以前のブログにも書きましたが、記帳指導や無料相談に来る人たちは「無料」だから来てるんですよ。「金払わなきゃ教えないよ」なんて言えば基本的に帰っていくに決まってます。それもパソコン指導なんて低いレベルの話で「金払え」なんて言われたんじゃあ、なんのための無料記帳指導よ、って納税者から苦情が出ますよ。それでもきちんとサービスをしてあげれば、そんな方々でも「これだけしてくれるんなら来年もお金払うから面倒見てよ」って先方から言ってくれます。どんな業界でもそうですが、顧客は自分が受けることができるサービスが支払う金額に見合っていれば喜んでお金払ってくれるんですよね。

 税理士はプロですから適正な報酬を得て仕事をすべきです。それは絶対ですが、我々もサービス業ですから多少のサービス精神は必要でしょう。何でもかんでも「金、金、金。金を払ったら教えてやる。金をくれたら仕事してやる」なんて態度で納税者に接していたら納税者から総スカン食らいますよ。「税理士って偉い人やなぁ」つって嫌みタラタラにね。納税者はパソコンの記帳指導を期待しているのに、パソコンすら触れない税理士がその役についても平気である税理士会の感覚。

 でも今回の話から、「ああ、いまだにこんな化石みたいな考え方をした税理士が沢山いるんだな。」と言うことがよく分かったおかげで、我々のような新しい考え方をした税理士にはチャンスがまだまだあるという実感を強く持ちましたね。特に税務署上がりのお上意識が抜けていない税理士やパソコンがなかった時代から税理士業をしている税理士は、我々のような一般企業からこの業界に入ってきた人間から見れば自意識ばかりが過剰で、やってる仕事の内容は依頼者の期待とはかけ離れており、脇も甘く、プロ意識やサービス意識も低い人ばかりです。

 これでは確かに東京あたりで他業種からの圧力で税理士の無償独占廃止問題が再燃しているのも無理がないと思いますね。だって当の税理士があまりに温々と既得権に守られることを良しとして時代に即した自分達のあるべき姿について考えてこなかったわけですものね。だからちょっとサービス意識の強い税理士や税理士業に魅力を感じている他業種に簡単に市場がかき回されてしまうんですね。その弱点に自ら気がついているからこそ税理士会や日税連は無償独占堅持に必死なんでしょうね。

 つまり税理士自身の意識が低く、脇が甘いことに無償独占廃止問題の本当の原因があるのにそれには目をつぶっておいて、新しく入ってくる人たちを従来の税理士法における無償独占だけを盾にして排除しようと必死なんですもんね。まあとても甘く、低い意識ですね。これじゃちょっとサービス精神に長けた人たちに簡単にやられるわけです。

 そういう意味では税理士自身がその気になってサービス精神を豊かにして業務展開をはかれば、思ったより簡単に旧来の税理士から顧客を奪い取ることができることを意味しています。多分ちょっと規模の大きめな事務所を作って顧客の望むサービス重視で営業をかければ、価格戦略に走らなくても顧客は口コミなどで割と早く集まってくるのではないでしょうか。

 そう考えればやはり税理士業はこれからも悪くない業界ですよ。だって魅力的な業界だからこそ他業種が我々の士業に入り込もうと虎視眈々と狙っているんですものね。他業種にこの市場が開放される前であれば旧来と違う意識を持った税理士にとっては最高の状況であるわけです。

 もし今の税理士業界の仕事のやり方や意識の持ち方は間違っている、俺はこうやればもっと儲かって、もっと顧客を集めてみせる、と考えている税理士がいるとすれば、彼らにとっては今が最高の時期かも知れませんね。やる気がある人が大きく勝てるチャンスかも知れません。

お金儲けは悪いことですか?

2006 - 06/18 [Sun] - 09:03

 「お金儲けは悪いことですか?」これは村上世彰氏が逮捕される当日に記者会見で言い放った言葉です。何とも彼らしい逆質問ですが、このセリフだけ聞くと彼の行為は純粋に金儲けを追求した結果であり、それほど彼が行った「金儲け」という行為は悪かったのか、彼がめちゃくちゃ儲けてしまった故に妬みで逮捕されることになってしまっただけだ、と言外に表現されているようです。

 でも彼の答えに私が答えるとすれば、「いや、お金儲けは全然悪くないですよ。むしろ今の資本社会では敬意を表されるべき行為です。しかしあなたはやり方が汚いから嫌われ、妬まれ、逮捕されただけですよ。」ということになるでしょう。彼はお金儲けという一般的な行為と彼が行っていた金儲けをごちゃ混ぜにして問いかけているのですが、彼が逮捕されるに至った原因は彼の金儲けの方法が汚く、法に抵触していたからというごく単純な理由によるもので、適正な方法で金儲けを行っていることまでが人々から嫌われるのではありません。法はずるくて卑怯な金儲けをする人たちだけを捕まえるようになっている、それだけのことです。

 まあ本当に次から次へと相手を言い負かすセリフがポンポン口を突いてでてくる村上氏ならではの発言ですが、冒頭の発言は少し論理が飛躍しすぎ。自分の行為を棚に上げておいて一般論とすり替えるという論法は、まあ相手を言いくるめるときなどによく使われる手です。

 それは別としても、村上氏の賢さ自体は誰もが認めざるを得ないでしょう。今回はちょっと暴走して失敗してしまいましたが、何と言っても灘中、灘高、東大法学部、旧通産省官僚、というバリバリのエリートです。このクラスの人間になると、もうとてつもなく頭が切れますから村上氏の行動や発言は我々には後追いでやっと少しだけ理解できるというレベルです。何しろ無罪を主張して裁判で長期間争うより、とっとと罪を認めて捕まった方がお金も時間も無駄にしないで済むと計算できるほど損得計算が早い人間です。

 少し世間をバカにしすぎたために今回はこのようなことになってしまいましたが、これだけの才覚を持った逸材ですから再び世間にでてきたときには海外の大ファンドあたりからファンドマネージャーとして多額の報酬を持って迎え入れられるのは確実でしょう。福井総裁の発言から見ても、村上氏に金を預ければ数年で倍近くに資産を増やしてくれるのです。そんな手腕を持ったファンドマネージャーなど引く手数多に違いありません。

 まあこんなちんけな事件くらいで消えていくようなタマではないですよ、彼は。まだまだこれから一花も二花も咲かせるはずです。

特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入制度の考察

2006 - 06/17 [Sat] - 02:43

 「特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入」制度、いわゆる一人法人の役員報酬に対する課税強化についてですが、この制度の影響は意外にも範囲が広そうです。しかも先月・今月あたりの決算を行っていると、世の中でよく言われているように勝ち組・負け組がはっきりしてきたようで、頑張っている会社はもう景気が良くなり始めてきていて、これはしっかりと実感できるレベルに来ています。

 となるとこの一人法人に対する課税強化策は影響が大きくなるわけで、可能であれば早めに対策をとっておきたいと考えられます。最も手っ取り早い対策は株式の10%以上を第三者、例えば税理士や友人に持ってもらうことが考えられるでしょう。しかしここに来て、こういった株式移転行為はいわゆる「同族会社の行為計算の否認」に該当する恐れがある、と指摘され始めてきています。

 その理由は、その株式移転行為が一人法人の課税強化を受けない為だけに行われているのであれば認められない、ということなのだそうです。つまり、株式移転行為を行う為には節税以外の「合理的」な理由が必要だ、というのです。

 しかしこんなことを聞かされて、「ふんふん、なるほど」と納得する企業経営者や税理士がいるんでしょうか。だって今まで株式移転などしてこなかった会社がわざわざこの時期に10%の株を移動させるのなんか、節税策に決まってるじゃないですか。税法が変わったからそれに合わせて株式を移動させただけなのです。節税策以外の株式移転を行うための合理的な理由?、アホか、そんなもん一人法人の課税を受けへんために移転させるに決まっとるやないか、それ以外なんの理由があんねん、というのが本音だからです。

 しかし私から見れば、この10%の株を移動させる行為には十分合理的な理由があると考えます。どういうことかと言えば、それは税法というルールが突然変更されたので、そのルール変更に合わせて経営・税金・事業承継等を総合的に勘案した結果株を10%移動させることがベストであると客観的・合理的に判断された、と言うことなのです。当然にその判断に至るまでには節税になるかどうかも検討されたでしょう。ですから節税策として株式移動させること自体には何ら行為計算の否認を受けるべき理由は無く、あくまでルール変更に即した経営の柔軟で合理的な対応である、という見解なのです。このように世の中には節税になるために法人の行動や判断が左右されることは数多くありますので、今回の株式移転だけを特別視することはどうかと思います。

 ルールが変わればそれに合わせてベストな経営判断を行っていく。この行為になんの問題があるのでしょうか。だって株式を移転させるためには譲渡か贈与を行わなければならないわけで、そこには当然所得・贈与税課税の問題や実際の資金負担の問題も生じるわけです。それらの負担を負ってでも新たなルールに則したベストな同族会社経営を行っていく、その事自体になんの問題があるというのでしょうか?しかも株式の譲渡、贈与行為は行為計算の否認の判断となる「税負担軽減だけを目的とした『不自然で通常あり得ない』経済行為」には該当しない一般的、自然な行為なのではないでしょうか。

 さらに記憶に新しいことを持ち出せば、数年前に施行された「外形標準課税」の時など、この課税を逃れるために減資する会社がどれほどあったことか。これなどまさに節税の為だけの行為ではないですか。たとえどれほど最もらしい理由を並び立てたとしても、減資の理由は節税以外有るはずがないではないですか。非同族会社であれば節税のための資本移動や減資が可能で、同族会社では一切認められない、これはやはりおかしいのではないでしょうか。同じ節税策を行うのに同族と非同族であまりに扱いが違うのは差別的ですらあります。

 もちろん課税当局の見解とすれば、「それだったら株式をもっと散らして非同族会社になればいいじゃない。同族会社は完全な会社として認められないからそういう課税をするんだよ」ということなのかもしれません。確かに同族会社は経営の様々な面で経営者が自由になんでもできることが多いです。一人法人の課税についてもそういった側面から行われているということは十分理解していますが、ただ私に言わせれば10%の株式を移転させる程度で回避できるような課税策を考える方がどうかしているのであって、さらにその行為を行為計算の否認で押さえようとする考え方は大間違いだ、と言いたいのです。

 どうせならそんな小手先の対応で回避することができないような課税策をきちんと法として整備しておくべきで、もっと言えば以前のブログにも書きましたように、本来の一人法人課税の対象となるべきごく小規模の法人だけを対象とする内容に見直すべきです。なぜなら最低資本金が撤廃された現在であっては、資本金10万円の会社を設立し1万円ずつ10人で出資して会社を作れば、今の税法で非同族会社を設立することはとても簡単なことであり、資本構成だけで一人法人課税を回避することなどとても容易なことだからです。

 ですから課税当局が当初の一人法人課税の目的を達成させるのであれば、資本金額(例えば500万円未満の会社だけを対象にするとか)や社員構成(例えば社員数5名以下で同族関係者に支払う給与合計額が支給給与総額の50%以上となる会社のみ対象とする)、そして現在の収益規模などを総合的に勘案して課税する内容に法を修正すべきではないかと考えています。今の内容は水面下でこっそり作った内容だけに、あまりにザル法的な内容で粗すぎるからです。これは平成19年度以降の税制改正の重要な改正項目になるべきではないかと考えています。

長嶋が代表監督候補に・・。

2006 - 06/15 [Thu] - 11:01

 来ましたね。まさかこんな時期に発表されるとは思いませんでしたが、やはりこう来ましたか。北京オリンピックの野球チームの監督候補に長嶋ですってよ。しかも本人からやりたい、と言ってきたとか。しかしホントに本人がそう言ったとしても、それを今わざわざ公表する必要があるんでしょうかね。医者か家族が止めない限り、事実上長嶋で決まり、っていう発表でしょう?、今回のは。

 まあ以前のブログにも書いたとは思うのですが、日本の野球っていまだに長嶋じゃないとダメなんですかね。長嶋ってそんなに凄い監督なんですかね。現役時代凄い選手で、カリスマもあって、人気も圧倒的だった、というのは認めますよ。だけど監督としてどうなんですか?たいしたことないんじゃないですか?

 どうなんですかねぇ、それほど長嶋に頼らないとダメなんですかね。長嶋が監督をするとそんなに良いチームが作れるんですかねぇ。この30年以上にわたる彼の監督としての実績を見るとそれほどたいしたことはないような気がするんですがねぇ。あんな半身不随の人間を駆り出して監督させないといけないほど、日本の代表チームの監督になる人材が日本には不足しているってことですかねぇ。それともあんな病人を駆り出してでも話題づくりと人気の確保をしたいんですかねぇ。

 北京オリンピックって再来年ですよね。あと二年くらいであの長嶋の病状が良くなるって客観的に考えられます?なんでWBCを優勝に導いた王ではダメなの?王に断られたの?あんな病人を担ぎ出さなきゃいけないくらいなら、「俺が代わりにやってやるよ」って言ってくれる歴代名監督は一人もいなかったの?そんなにみんな薄情な連中なの?

 まあ普通に考えれば、最初から長嶋ありきってところだったんでしょうね。全くヒドイ話ですよね。たとえいくら本人がやりたいって言ったとしても、それを発表するんじゃなくて止めるのが周りがやるべきことでしょう。そもそも体の動かないこの時期に長嶋が代表監督の候補であると発表することには、話題づくり以外には何の意味も目的もなかったでしょう?こんな話を聞いて野球選手も心底喜んでるんですかねぇ。結構複雑な心境なんじゃないでしょうか?

 あんな病人しか代表監督候補がいないとか、それを止める人間もいないとか、それを喜んでいるファンや選手がいるとか、そんなんだとしたら何とも日本の野球界と野球ファンってひどいもんですね。こんな代表監督人事を発表すれば長嶋ファンを中心としてまた野球人気が盛り上がってくることを協会は狙っているんでしょうけど、本当の長嶋ファンなら長嶋の体のことを気遣って、代表監督になることよりまず体を大切にすることを願うんじゃないでしょうか。穏やかで健康な日常生活が一日でも早く彼に訪れ、そしてそれが一日でも長く続くことを願うべきなんじゃないでしょうか。なんでこんな長嶋の命を縮めることが明らかなことをさせて平気なんでしょうか。

 こんな人事、声を大にして批判しなきゃダメですよ。こんなことばかりしてたら本当に野球は目先しか追いかけないつまらないスポーツになりますよ。そもそも長嶋の家族や親しい人たちはホントにこの発表を喜んで見ているんでしょうか?まさか仰木監督になぞらえて、自分の命を削ってでも野球にかける英雄の感動話をもう一つ作り上げようと皆で画策してるんじゃないでしょうね。

 もしそうだとすれば本当に長嶋の人生って可哀相なもんですね。彼に余生を気楽に送らせてあげようって願ってる人は周りに一人もいないんですね。

日本vsオーストラリア、ワールドカップ

2006 - 06/13 [Tue] - 09:05

 まあ、何と言うんですか、ワールドカップでの日本の初戦。確かに暑い中90分走り回るのは大変だと思いますよ。大変だと思いますけど、そりゃあどこのチームも一緒ですからね。それにしてもあんな恥ずかしいゲームはねぇ・・。

 一言で言えば、「もっと気合い入れてやれ!」。サッカーというゲームはシュートを蹴ってナンボですよ。フォワードが自分でシュートを蹴ろうとしないで隣の奴にパスするなんて、どうなってんの?って感じですよ、ホントに。入っても入らなくても、とりあえずシュートを蹴らないと。昨日の日本ほどシュートを蹴らないチームってワールドカップではかなり珍しいんじゃないですかね。

 昨日の試合を見た後ではもう腹が立つよりも呆れてしまって、これで終わったな、と思っていたのですが、まあそれでも気持ちを入れ替えて次のクロアチア戦に準備をして欲しいもんだと思います。とにかくね、次の試合こそ死ぬ気で頑張って欲しいものです。

 税理士試験でもワールドカップの本番でも一緒ですが、本番で力が出せないのは最低なんですよ。練習でどれほどいい成績を残したってそんなの全然関係ないんですよ。練習は所詮練習にしか過ぎないんです。本番で力を出すことができるのが本当の実力であって、それができた人たちだけがご褒美をもらえるんです。

 ということで次の試合は本当にこれに負けたら腹を切られるか、○○○をチョン切られると思って死ぬ気でやって欲しいもんです。本当に男だったら○○○を切られると思えば世の中でできないことなんて絶対ないはずなんです。

 フォワードは大黒でも、玉田でも、高原でも誰でもイイから元気のいい奴で、とにかく雨霰とシュートを蹴ることができる奴にして下さい。ジーコは凄くお気に入りみたいですけど、素人から見ても柳沢では話になりません。とりあえず柳沢はダメ、全然仕事できませんから引っ込めて下さい。それからサントスはもっと空気を読んでさっさとパスを出せ!、というのがとりあえずの要望ですね。

ギャルサーって?

2006 - 06/05 [Mon] - 11:34

 今日初めてギャルサーなるものをテレビで見た。何だこりゃ、という感じだが、要するにガングロの集団と言うことか。

 しかし彼女たちのファッションを見ていると既にこれはお笑いの領域まで昇華している。東京大阪あたりでは見かけるかも知れないが、神戸では絶対に見かけることがない。何しろ神戸ではガングロにお目にかかることは無く、それゆえ先日大阪の夜の街角で初めてガングロ少女2人組と出くわしたときのショックはかなりのものだった。

 だれでも若い頃のファッションや行動を振り返ると結構笑えるものだ。私たちの世代も足が短いのにみんなスリムのジーンズを寸足らずで履き、赤や緑や黄色といった原色のソックスを履いていた。そして頭がでかいにもかかわらず必ずみんな白人をまねたテクノカット風、またはニューウェーブの髪型。その頃の写真をを自分達で見れば相当大笑いできる。自分は違ったが、もしタケノコ族まで行けばこれはもう・・。

 さて話を戻してギャルサーの彼女たち。もしかすると彼女たちは数年後くらいに自分達自身で大爆笑するためにわざわざあのファッションをしているのかも。そうであれば今時なかなかの連中だ。でも純粋にあれをかっこいいと思ってやっているのであれば、連中を見て我々がさんざん大笑いさせてもらえばいいだけの話か。

 ま、平和な世の中ということで・・。

新駐禁制度

2006 - 06/04 [Sun] - 04:03

 6月1日から駐禁の取締りが厳しくなった。なんでも運転手がいない車があればすぐ駐禁にできるそうだ。まあ市街地などでは路駐の車のせいで確かに車が走りにくいことが多いのでこれは歓迎すべきことだと思う。

 しかしそういった交通渋滞云々の問題解決に対する効果というのは別にして、この制度若干問題があるのではないかと思っている。私がとりあえず思いついたのは3つほど。

 1つは待ち合わせで車を使う場合。例えば駅まで誰かに来てもらい、駅でその人を拾うために車で待っているようなケース。或いは子供の塾への送り迎えなどのケース。大抵こういう場合は車をどこかに停めておいて待ち合わせ場所まで運転手が行くことが多いだろう。しかし今後はこのようなことをすると一発駐禁だ。今まで当たり前だった待ち合わせのスタイルが、6月1日以降は大きく様変わりせざるを得ないだろう。

 2つ目は良くある営業の人の抱える問題。今まで営業で車を使っている人は商談や物品の搬入で路駐することが多少大目に見てもらえたのがこれからはほとんどのケースがアウトになってしまう。すぐ近所に駐車場があるお客さんであればよいが、もしなければ離れた駐車場にわざわざ車を停めてそこから客先まで商談や納品に行かなければならない。ほんの3分ほど集金に寄るために客先のすぐそばの道路に車を停めただけであっても運が悪ければ駐禁になってしまう。これは多くの外回りの人にとって相当なストレスになるだろう。

 そして3つ目だが、これが多分これから問題になることとしては一番だと思われるが、一般の店舗営業への影響。これは多分絶対に問題になるだろう。どういうことかと言えば、我々は誰でもちょっと離れたお店に買い物や食事に行く場合大抵車で行き、街中では大抵のお店には駐車場がないのでお店の前に路駐して買い物や食事に行く。ところがこれからはそれができなくなるのだ。

 例えば評判のラーメン屋さん。国道2号線沿いに店があり、駅からも離れているので車で食べに来る人が多い。当然路駐する人がほとんど。こういった場合まず間違いなく客は減る。街中の幹線道路沿いのコンビニ。これもドライブがてら立ち寄る客が多いのだが、当然駐車場など無い店が多いのでこれからは確実に客が減るだろう。

 今までであれば気軽に車で評判のラーメン屋さんまで行って店の前に来る前を停めて食べることができていたのに、これからは電車やバスで行かなければならないかもしれない。そんなめんどくさいことをしてまでわざわざちょっと離れたお店までラーメンを食べに行くものだろうか。例えばパンで有名な芦屋の某店。その店などモロに2号線沿いに店がある。客の中には車で店の近くに乗り付けて買う人も多いだろう。しかし今後そういったことができなくなってしまうかもしれないが、わざわざ電車でその店までパンを買いに行く人など一体どれほどの物好きか。

 そもそもそういった野暮用で停められている車を減らす為にこの制度が導入されているのだから、十分な駐車場が確保できていない幹線道路沿いの店は確実に商圏が狭まり売上を減らすだろう。一方十分な駐車スペースがある大規模店舗は逆に売上を増やすだろう。もしこのままこの駐禁取締り制度が続くと前者にとっては死活問題となるため、相当な反発がこれから巻き起こる可能性が高い。

 ということで近いうちに各方面から強い圧力が加わって駐禁が緩和されるのではないかと個人的には予想している。ただ駐禁が厳しくなることで我々のお客さんである商店街の小さなお店などには追い風が吹くことも予想される。どういうことかと言えば、駐禁を気にしてビクビクしながら少し離れたお店で買い物をしたりご飯を食べたりするくらいなら、少しくらい品揃えや値段に不満があっても近所のお店で買おうかな、という風潮が都会では高まるのではないかと言うことだ。

 もしそうやって皆が近所のお店で買い物をしてくれるようになれば小規模商店や小規模飲食店のこれ以上ない景気回復策になるし、さらには無駄に車を使わないで済むので省エネにもつながる。もちろん歩いて買い物に行けば健康にも良い(笑)。ということで良いことだらけだ。

 色々問題が予想される今回の駐禁制度だが、もしかすると地域活性化に大きな効果がある良い施策なのかもしれない。しばらく様子を見てみることにしようか。

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当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

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