税理士もりりのひとりごと

税理士もりりがぶつぶつと日ごろの出来事についてひとりごとを綴っていきます





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役員賞与損金不算入の不思議

2006 - 05/31 [Wed] - 11:17

 私がこの仕事を始めてから今までずっと疑問に思い続けて今でもどうしても納得できない税務処理があります。それは法人税における「役員賞与の損金不算入」ですね。

 制度をご存じの方なら多分一度は疑問に思ったことがおありだと思うのですが、これって単純に二重課税ですよね?法人から役員に対して支払われた賞与には源泉税がかかってきちんと所得税がかかっているにもかかわらず、役員賞与は法人税の計算上損金計上できないのでその金額に対して法人税も課税されるんですよね。普通の社員の給与であれば源泉所得税だけで、法人税法上は当然損金に計上される事と比較すれば、この制度の不思議さがよく際だつと思います。

 勿論、この制度の存在する理由として二つのものがあることは私も承知しています。一つには会社が儲かってくれば法人税が課税されるが、それを払わないで済ませるための調整弁として決算役員報酬が利用されることを防止するため。結局そのような利益調整をされると法人税が全然徴収できないため、ペナルティ的に税務政策上損金不算入としているということでしょうか。

 もう一つは旧商法において、役員賞与は利益処分項目とされていたので、税法上も商法との整合性をとって決算上は損金不算入であるべきとの立場をとっているというものです。まあ現在のように旧商法と法人税法の方向性が全く反対を向いているのではないかと思えるような改正が乱発される中で、これだけは旧商法と整合をはかろうというのはいささかこじつけも過ぎるという気が個人的にはしています。

 制度上の理由付けはそのようであったとしても、本当のところの理由がどうしても理解できません。まさか多くの税理士先生このような子供だましのような理由に納得しているとは到底考えられません。しかし今までいろいろな方にこの制度の理由を質問してきましたが、結局今日に至るまできちんと私が納得する答えをもらえていません。ある方はもっともらしく「いや、法律でそういう処理をすることになっているからしょうがない。」とおっしゃいましたが、それが本当のところ我々税理士が従っている本当の理由かも知れません。

 しかしどう考えてもこの制度おかしいはずなのです。まず先ほどの一つめの理由ですが、法人の利益調整に役員賞与が使われると法人税が取れない、という理由については、正直「それがどうした」というのが私の感想です。そんなもの理由になってませんよ、実際。だってこういう理由が存在しているのは法人税率の方が所得税率より高いためだと思いますが、それじゃあ法人税から取っても、或いは所得税から取っても税額に差異が生じないように税率の調整などを図ったらよいではないですか。

 それに実際問題として、個人の税率だって住民税と合わせれば最高50%も税額を納めているわけで、そういう意味では役員賞与からの所得・住民税だけで十分な税収になっているはずではないですか。ですから役員賞与が事実上それほどの租税回避行為とか脱税になっているわけでもないのにこのような規定を設けて更に法人税額を徴収する目的が全く理解できません。所得税をきっちり取っておいてその上法人税までなぜ払わないとならないのか全く分かりませんね。

 そして二つ目の理由、こちらの方が表向きにはこの制度の存在理由そのもののように言われていますが、旧商法との調整についてです。皆さんご存じのように確かに旧商法では役員賞与は利益処分項目でした。しかし5月施行の会社法では役員賞与は費用処理されるべきものとなっています。こうなると役員賞与の損金不算入制度は全く根拠を失ってしまうわけで、この制度の存在理由を課税当局として今後どう理由付けするのかとても興味あるところです。

 とはいえ平成18年度改正で会社法の絡みから事前届け出による役員賞与の支給と、非同族会社による利益連動賞与は損金算入ができるようになりました。しかしこんな事前届出を必要とする制度など所詮つじつま合わせの妥協策に過ぎず、結局本質的には法人の所得調整に使われないことを前提の制度として残されたままとなっています。

 とはいえもしかすると今年の改正をきっかけとして今後会社法の普及と共に役員賞与は法人税法上も費用項目へと移行していくのかも知れません。しかし最初に書きましたとおり、私自身はこの「役員賞与の損金不算入」制度そのものに当初から疑問を持っており納得していません。ですから今回のような子供だましのような改正を行うのではなく、早急に役員賞与が、少なくとも会計上きちんと源泉処理されるような内容については、法人税法上も何の問題もなく損金算入されることを願って止みません。

 それと同時に、最初に書きましたようにこんな制度はだれが考えてもおかしなはずなのに、何をしたり顔で税理士が納得しているのか全く理解できません。こんなおかしな制度は早急に廃止させるように税理士ももっと声を大にしなければいけないんじゃないんでしょうかねえ。

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胡散臭いカーケア商品

2006 - 05/21 [Sun] - 01:36

 そうそう、インターネットの商品紹介には嘘があふれていると以前のブログに書きましたが、一つ思い出しました。

 数年前私は車を買い換えたのですが、そのときせっかくの新車だからできる限り大事にしようと思って良いワックス、コーティングはないかと探していたのです。そしてインターネットで見つけたのが某ポリマー。インターネットではとても評判で、「これが最高のコーティング剤」という売り文句でした。今にして思えば単にサクラや善し悪しの分からないミーハーユーザーがインターネット上で誉めていただけだということがわかるのですが、当時は私も信者の一人にすっかりなっていました。

 しかしね後にして思えば、この商品、実は使えば胡散臭いのがすぐに分かるのです。こういったワックス、コーティング関係の商品で一番胡散臭い言葉は「親水性」。どういうことかと言えば、普通のコーティング剤は撥水性があって水を弾くのですが、私が騙されたものは親水性なので水を弾かないということなのです。メーカー曰く「撥水性だと雨の後などで水玉がレンズのようになってしまい太陽光によってボディにシミなどを作るが、親水性であれば水玉を作らないのでそのようなトラブルがない」。そう言われれば、なるほど、と思ってしましますよね。

 ところがこれがワナなのです。なぜなら撥水性の商品は水の弾き具合を見て効果が持続しているかどうかが容易に分かるのですが、親水性の商品だといつまで経っても分からないんですよね。つまり効果があるのかないのかさっぱり分からないのです。裏返せばメーカーの言うように「効果は半永久」ということになるのです。だって誰も証明できないんですものね。

 そしてこれは私が完全に騙されていたのですが、メーカーの売り文句である「この商品は透明で非常に固い被膜を作り、重ね塗りをすれば一層厚い被膜ができます。」という能書き。最初のうちは私も信者でしたから一生懸命信じて塗ってました。バカみたいにメーカーのいうことを信じてメーカーのマニュアル通り汗かいて手入れしていました。

 ところがあるときホントに皮膜ができるのかどうかを試してみようと思って、家のストーブの塗装に比較施工したのです。メーカーが言うように重ね塗りすれば被膜が厚くなるかもしれないと思って重ね塗りもしてみました。そして結果はどうだったかといえば、施工した直後からどこに塗ったのかすら分かりませんでした(笑)。

 「何だよ、こりゃあ。全然効き目ねえじゃねえか。」ということで使い始めて相当期間が過ぎていましたが、やっと私は騙されていたことに気がついたのですね。もうそれはまさに裸の王様のお話そのもの。使っている本人は売り子に騙されて悦に入っているが、素晴らしいと言って使っていたのは何の効果もないただの液体だったというオチです。

 この商品で懲りましたね、カーケア商品には。ついでにインターネット上だけで評判の良い無名商品に手を出すのは危険だと理解しました。だって本当に良い商品であればお店で扱うはずですし、或いはどうしても流通の都合で直販しかしていないとしても良い商品であればマスコミで話題になるはずなんですよね。どちらでもないということは単に胡散臭い商品だ、ということです。

 車関係の商品にはそういうものが多いんですよ。なぜかと言えば効果がわかりにくいし、にもかかわらずそういう効果がさもあるかのように大騒ぎしてお金を出すエセマニアがいるからなんですよね。よくあるじゃないですか、アーシングとか、「これを足回りに貼ればイオンが出て走りが変わりますよ」という商品とか、「これを燃料パイプに巻き付ければなんとか効果で燃費が何十%も改善します!」なんて言うのが。

 でもね、もし本当であればとっくの昔にメーカーがやってるはずなんですよね。だってその取り付け作業は大した作業じゃないんですから。あれだけ車のことを研究し尽くしている自動車メーカーが採用しないと言うことは、効果がないってことを証明しているのです。こう言うのに金かける自動車マニアって自動車メーカーの技術力を大変バカにしている人たちが多いのですが、あのね、安い車であればまだしも、そこそこの値段の車であればどれほど自動車メーカーが研究して作り込んでいるか知らないからそんなことが言えるんですよ。自動車メーカーの開発って、素人マニアが考えているようないい加減なものじゃありませんよ。グリップが良くなるからといってタイヤのサイズを変更するなんて、愚行以外の何物でもありません。

 ということで私も騙されてしまったインターネットのカーケア商品でしたが、これをお読みになった方もつまらない売り文句に騙されて無駄金を浪費しないようにご注意下さい。時々そういう商品ばかり扱っているお店もありますので、ショップの店長とかに騙されないようにして下さいね。

月次監査の必要性

2006 - 05/21 [Sun] - 01:31

 税理士のホームページを見ていると月次監査(月次チェック)を強力に推進している事務所が多いことに気がつく。特に某団体がこれを推進しているからだろうか、某団体系事務所と思われる事務所に多く見られるし、それ以外の税理士事務所でも売りにしていることが多い。

 しかし私もこの仕事を始めてだいぶ時間が経ったが、果たして月次監査が必要な会社など一体どれほどあるというのだろうか。私も一応大企業と呼ばれた会社に10年働いていたので予算管理や月次決算の重要性は理解しているつもりだ。しかし我々税理士の顧問先になっている小規模事業者のうち月次決算をする必要がある顧問先は一体いくつあるのだろうか?それとも私が担当する顧問先がたまたまショボイ顧問先ばかりなのだろうか?ということは裏返せば某団体系事務所の顧問先って月次監査を必要とするクラスの事業者で、しかもその費用を負担する余裕もある事業者ばかりってことだろうか?

 どう考えてもそんなことないだろう。月次監査を強要している顧問先の中にはホントは月次監査など必要としていない事業者も相当数含まれているのが実態だろう。全然効果のない月次決算を何も分からない顧問先に強要し、そして本来不要な経費を顧問先に負担させて税理士事務所が儲けているなんてヒドイ話だなという気がする。それも毎月山のように資料を持って来られても説明する方もたいしたアイデアもないしマニュアル通りしか説明できないし、聞いている方も毎月同じような説明を受けても鬱陶しいだけだ。そう考えるとサービス自体が無駄じゃないのか。

 それにそもそも月次監査業務って相当な業務量だ。もし月次監査を行う顧問先が30あれば毎日どこかの顧問先の監査をしないといけない計算になる。それだけの手間をかけるためには当然職員も増やさなければならないし、彼らを相当教育しなければ月次監査など到底不可能だ。人件費も相当増えるし、かなりの顧問料をもらわないと割が合わないだろう。

 もう一度疑問を呈するが、一体どれほどの小規模事業者が月次監査を必要としているだろう?顧問先は本当にそれをサービスとして望んでいるのか?ただ単に惰性でなんの疑問も持たずにやっているだけではないのか?もちろんそれを望んでいる顧問先や、そうすべきことが適切な顧問先に対しては良いサービスだとは思うが、顧問先の中でそれが必要なものは一体どれほどあるのだろう。

 もし税理士事務所の営業の都合だけで月次監査業務が押しつけられているとしたら本末転倒ではないかと思うのだがどうだろうか。その費用を負担しているが為に経営の負担になっているとしたら顧問先にとってこれ以上の不幸はないと思うのだが。

税政連の活動と会費

2006 - 05/20 [Sat] - 12:27

 先日税政連の会費の振込用紙が来た。実は私は今まで税理士会に入会して以来一度も税政連の会費を払ったことはない。理由はその会費が何に使われているのか分からないし、どういう効果があるのか分からないのに、政治家への活動資金に無条件にお金を出すなど嫌だったからだ。

 ではその後税政連の活動の意義が理解できたのか、といえば実は未だに全然理解できていない。私は政治家の頭脳の明晰さと行動力は認めているが、基本的に彼らは国家国民のために活動していると言うよりは自分の欲を実現させるために活動していると思っている。まずもってそもそも普通の人間が政治家になりたいなど思うわけが無く、東大の法学部などを出た頭脳超明晰な人間があんな馬鹿馬鹿しい選挙活動をやってまで政治家になりたいと思う理由には権力や金銭面で相当な見返りがあるからだと思っている。つまり相当欲深い人間だけが政治家を目指していると言うことだ。

 私の中・高校の同級生が新聞記者を経て地方議員をやっている。余り人間的に信用できるタイプではないし、新聞記者から政治家へ転身というのはとてもよくあるパターンで、それは新聞記者をやっている間に政治家の実態に触れる機会が多く、政治家という職業の旨味がよく分かるからだと思っている。

 また会社員時代の労働組合の会合などにやってくる地元出身の旧社会党代議士の言動などを聞いていると、いかにこの人達が自己顕示欲にまみれた中身のない連中かということがよく分かり、そんなこんなで私は政治家という人種は相当胡散臭いものだと考えているわけだ。

 だからそんな胡散くさい政治家に見返りの保証もないのにお金を出すなど馬鹿馬鹿しくって仕方がない、というのが私の個人的考えだ。もちろんお金は必ずしも綺麗なものではないので、税理士会全体の経済的利益を考えると胡散臭い連中と胡散臭い話をしなければならないのが必要だということは私でも理解できる。

 しかしこの数年間税政連の活動を垣間見ていると、会費が有効に使われているようにはとても思えないし、会の活動に効果があるとはとても思えない。とはいえ実は私も今年は1万円の会費くらい払おうかな、と一度は心に決めていた。しかし税政連の政治献金が士業団体の献金額としてはダントツのトップであるという事実を知ったこと、そして「特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入」制度の平成18年度税制改正国会審議の際に税政連が支持しているはずの谷垣財務大臣の口から「税理士が自らの利益確保のために反対しているだけだ」という税理士批判の発言があったことを議事録で見てからやはり会費の支払いは止めようと思った。

 税政連はいつもお金がない、お金がない、だから皆さんからの会費が必要です、と同じことばかり繰り返している。しかし士業団体としてダントツの献金をばらまいておきながらどこに金が足りないと言うのか全く理解できない。先ほども言ったように政治活動自体が胡散臭いものなのだから、その胡散臭い政治献金に沢山金を使っておきながら金がないといわれても全く信じられない。その会費で誰が得をしているのかよく見えないし、挙げ句の果てには金をばらまいたはずの谷垣財務大臣からは税理士批判の発言まで出る始末だ。税政連はどんな下手な金の使い方をしているのかと思ってしまう。

 大体、そもそも税政連の献金システムが気に入らない。何で与野党区別無くお金をばらまくのか。はっきり言って現在の税務に関しては野党にお金をばらまいても何の意味もない。士業トップといわれる献金を行っても全く国会審議の役に立たない野党議員に献金して何の意味があるの言うのか。今の税制改正は与党即ち自民党だけが行っているようなものなのだ。自民党が毎年12月に発表する税制改正大綱がそのまま税制改正の内容になっているのだから、はっきり言って野党議員にいくら金を渡しても彼らは税制改正に関してはほとんど何の役にも立たない。金が欲しいと寄ってくる連中にいちいち金をばらまいていても無駄なだけだ。

 我々税理士が政治に関して興味があるのは税制改正の方向性に関する事前情報収集とそれに対する我々や世間の意見をフィードバックさせることと、税理士制度全般に関する動きの事前察知である。これらの素早い情報は与党でなければ分かるはずがなく、だから最初から税政連は与党に献金しますよ、もし税政連からの献金が必要で有れば与党になって我々の意見の実現に役立って下さい、とはっきり言っておけばよいのではないだろうか。そうやって集中して献金すれば献金の効果も高まるはずだ。

 何しろ今の税政連がどんな活動をしているのか我々一般会員にはさっぱり分からない。会報を見ても単にどこそこの選挙区の誰それを応援することにしました、といってその政治家と笑って写っている写真が掲載されているだけだ。最近は「会計参与制度の実現にこぎ着けたのは税政連の活動の成果です!」と声高らかに言っているが、一体どれだけの会社が会計参与を採用するというのか。大体書面添付制度にしても会計参与制度にしてもe-taxにしても税理士の地位向上に役立つと言われている制度ほど税理士に使いにくく金にならないものばかりだ。これらの制度でも義務化すれば地位向上と収益向上に役立つものを、全部任意だから誰もめんどくさがってやらない。しかも効果もはっきりしないものばかり。義務でないのであれば我々もやりたくないし、このご時世顧問先にも効果がないものに無駄金を支払わせたくない。

 とはいえ税政連を批判ばかりしてきたが、もしかすると我々が知らないだけで結構税理士制度の維持などで税政連は役立っているのかも知れない。しかし税政連の主張する税理士地位向上策はいつも詰めが甘い。やるんならちゃんとやれよ、ちゃんと我々に実感できるようなことをやれよ、と言いたいのだ。なぜなら中途半端な制度を作ってしまうと隣接士業にいいところを全部持って行かれる恐れがあるからだ。書面添付にしても書面添付を行うことによる明確な税務上のメリットとその為の運用指針をきちっと課税当局と詰めるべきだし、会計参与についてもそれを採用することによる融資上のメリットなどを金融機関と詰めて行くべきだ。

 それができれば税理士の作成した書類や意見に重みが増し、これらの制度が確かに税理士の地位向上に役立つだろうが、逆にメリットがなければ誰もこんなめんどくさくて責任ばかり負わされることなどやらない。本来その際の制度調整に政治家が役に立つべきなのではないのか、その為に献金をしているんじゃないのか、と思うわけだ。税政連はもっと上手に金を使って、もっと上手に政治家を使わないといけないのではないだろうか。

税理士希望者の就職の選択について

2006 - 05/20 [Sat] - 06:23

 税理士になりたいな、と思っておられる方々の中には、大学卒業の際などに最初から税理士事務所に就職するべきかそれとも一般企業に勤めるべきかで悩んでおられる方がおられると思います。それについて私からアドバイス差し上げてみたいと思います。

 結論から言えば、もし悩んでおられるのであれば是非一般企業にお勤めになって下さい。それもチャンスが有ればできるだけ規模の大きな会社に行って下さい。そして一般企業で世間の経済活動と常識、企業に関する知識を一通り経験し身に付けてから税理士活動を始めて下さい。それは計り知れないメリットを持っています。実際私は一般企業にいましたので、その経験がどれほど顧問先とお付き合いする上で役立ったか知れません。

 その理由は最初から税理士事務所に入ったのではあまりに世間知らずな人生だからです。所員数名、顧問先数十件の税理士事務所に所員として入ってきて一体どれだけの社会経験が積めるでしょうか。会社という組織、社員の考え方、経営に関する知識、経理・人事システムの流れ、営業に関する知識、コンピュータシステムの現状や利用方法、海外取引の経験、複雑な財務活動の経理処理に関する知識、等々税理士が顧問先の活動を理解しアイデアを提供する際に役立つ経験は一般企業に勤めなければ絶対に理解できません。書物を読み、他人の話をいくら聞いても、実際に体験することには遠く及びません。

 世間のほとんどの経済活動は税理士事務所ではなく一般企業、それも大企業が作り上げているのです。それを経験しているとしていないのでは大きな違いがあります。小さい税理士事務所にいたのでは検収票一つ見ることもないのです。検収票を見たこともない人がどうやって検収基準の経理の仕組みが正確に理解できるでしょう。とにかく何でも百聞は一見にしかずです。良質の社会経験はいくら多くても多すぎることはありません。それも若いうちにしている方が良いです。なぜなら年を取ってからでは環境の変化に頭も体もついていけないからです。若いうちに色々な経験をしておけば年を取ってからの環境変化には比較的柔軟に適応できます。鉄は熱いうちに打て、可愛い子には旅をさせろ、といったところでしょうか。

 若いうちから税理士事務所に勤め、しかも小規模な活動しかしていない顧問先数十件くらいの事務所に入ってしまったらもう社会人としては完全に片輪です。税理士は小規模事業者だけが相手なんだから、別に大企業の経験など無くても問題ないじゃないか、と言う方もおられるでしょう。確かにおっしゃるとおりなのですが、何でもそうですがより税理士として成功していくためにはスケールの大きな話や顧問先に的確で役立つ情報を豊富に提供しなければなりません。それが経験から身に付けている本当に役立つ知識か、単なる請け売りの知識なのかの違いはかなり大きいはずです。

 結局様々な知識と経験を持っていないと、よりレベルの高いアドバイスを求めてくるいわゆる良い顧問先の要望に応えることができないのです。なぜなら彼らはより事業を大きくさせようと考えているので、より大きな会社でどのような業務をしているかということに大変興味があるのです。そんな顧問先に対し、企業活動を全く経験したことがなく、しかも顧問先も零細事業者ばかりの税理士がどう対処できるというのでしょう。低いレベルの税理士業務でよいとお考えの方は最初から税理士事務所に就職して井の中の蛙状態で一生を過ごされるのもそれはそれで幸せだろうと思いますが、そんなのは嫌だ、私はもっと税理士としてレベルの高い仕事がしたい、もっと面白い仕事をして成功したいと思うのであれば、一般企業に就職して世間の一般的な経済活動というのがどのようなものかを知っておくことは税理士になっても必ず役に立ちます。

 確かに税理士業務自体に関しては最初から税理士事務所に就職した方には負けます。しかし普通の税理士業務は5年もやれば一通りのことはマスターできますのですぐに追いつけます。しかし一般企業に勤めたという経験は最初から税理士事務所に勤めた方には絶対に経験できるものではありませんから大きなアドバンテージです。しかももし最初に勤めた仕事が大手企業の経理部だったりすれば、小さな税理士事務所に20年勤めていても絶対に経験できない法人会計と税務を身に付けることができるでしょう。大企業に勤めるということはなかなかできることではありませんし、経験できることも小規模企業とは比較になりませんから、その後税理士業務を行う際に大いに役立つのです。ことわざにもあるように、大は小を兼ねることはありますが、その逆はないのです。

 やはり一般企業に勤めるということは、様々な面で税理士活動には役立つことが多いです。何より税理士という職業は医者や弁護士、その他の士業と違い経済活動、それも儲かった儲からない、税金はナンボやということに関わるものですから、企業活動や経済活動に関してどれだけ多くのことを知っているかということは大きな違いがあるのです。

 ということで、もし税理士になって将来成功したいな、或いはスケールの大きな税理士活動がしたいな、と思っておられるのであれば、ぜひ一般企業、それもできるだけ規模の大きな企業にお勤めになって様々な経験をなさることをお勧めします。絶対に損はありませんよ。もちろん自分の税理士業務を資産税中心に持っていこうと考えておられる方には余り当てはまらないアドバイスではありますが、法人の業務支援を中心として税理士業務を展開していきたいと考えるのであれば悪くない選択だと思います。

人相その4 「耳」

2006 - 05/18 [Thu] - 12:46

 今回は耳について書いてみましょう。耳はどの部分を見ていくかといいますと、まず大きさと形。そして耳たぶの形。それプラス耳の肉付きですね。ただし最後の耳の肉付きについてはあくまでおまけのようなものです。耳は心臓と密接な関係があると考えられますので、こういった耳の大きさや形や肉付きを見ることで主にその人の精神的面の強さ、人間的スケールの大きさなどを見ることができます。

 まず耳の大きさですが、耳が大きな人は精神的に余り緊張することが無く何事につけ気にしない方です。長生きの方はほとんど大きな耳の持ち主ですが、これは元々そういう性格だから長生きできたということもあるでしょうし、逆に長生きしている間に多少のことでは驚かなくなったからかも知れません。しかし大きな耳の持ち主はあまり動きが俊敏ではありません。

 一方小さな耳の持ち主は小心者です。どれほど人前でそうでないふりをしていたとしても本心はとっても小心者です。しかし小心者だからでしょうか、運動面では大変俊敏で何事につけ勘も良く頭も切れます。ですから陸上競技などの世界記録保持者などはほぼ間違いなく耳は小さめです。まあこの耳の大きさについては、大きい生き物の代表としてゾウを、小さい生き物の代表としてチーターを思い浮かべてもらえばイメージしやすいと思います。でもウサギは耳がでかいじゃないか、とかカバは耳が小さいとかそういった屁理屈はこの際言わないで下さいね。あくまでイメージですから。まあ小さな耳をしている人は確かに賢く、いわゆる切れ者と呼ばれる人が多いのですが、やや人間的なスケールの大きさには欠けています。

 さて次に耳の立ち方を見ます。これについては耳が立っている人の特徴だけしか私は見いだせていないのですが、タレントの佐藤藍子や脱北したジェンキンス氏などのようにパラボラアンテナのように凹凸のあまりない大きな耳が立っている人の場合、本能的に自分を引き立ててくれる人や状況を捜す能力に長けており、その結果経済的に成功する人が多いように見受けます。ただ寓話のコウモリのように、こっちではこう、あっちではこう、のように向かう相手によってコロコロとキャラクターと話を変えることができる日和見主義な人なので、人としてやや信用できにくい面もありますが、大抵は誰かに引き立ててもらってお金持ちになるでしょう。どういう状況にあっても必ず自分を引き立ててくれる人が現れて比較的のほほんと暮らしていけるのがこの耳の持ち主です。

 次は耳たぶの形ですね。これはイチローのように耳たぶが無い人、松井や大魔人佐々木のように耳たぶが大きな人、そしてそれ以外の普通の人という風に分けます。イチローのように耳たぶが無い人、これはもう私は例外を見たことがありませんが、こういう人はものすごくせこいです。自分のためにはお金を使いますが、他人のお金を払ってあげるということは絶対にしない人です。こういう人は飲み会などでだれがお金を払うか、というような場面になると真っ先にすーっと消えていってしまう人です。勿論イチローくらいお金を持っていればおごることもあるのでしょうが、基本的にケチで人のためにお金を使ったり他人のためにタダで自分が動くなど絶対に嫌いな人です。できれば自分の飲み代も払わず、あわよくば誰かにおごってもらってタダで飲むことばかり狙っているような性格の人です。これは私の観察の結果100%自信を持って言えます。

 また耳たぶが無い人は大抵耳の肉付きも薄く、人間的にはとても小さな人ばかりです。恐ろしいまでに利己主義で、自分のことしか考えていません。不幸にもこういう耳をした人が自分の上司になったりすれば、自分の手柄は上司に持って行かれる、失敗は部下のせいにする、自分の上司のご機嫌ばかり取って部下には怒鳴り散らす、そういうタイプで最悪でしょう。お気の毒ですがサラリーマンとしては最悪の上司を持ってしまったとせいぜい自分の不幸を嘆いてください。

 次に耳たぶがでかい人、いわゆる福耳の人ですね。こういう人はとにかく精神的には図太いです。少々のことでへこむこともありませんし、何より何も気にしません。何も気にしない性格なので、その性格が良い方向に行けば社会的な成功を収めやすくお金持ちにもなれます。ところがその性格が悪い方に向かえば、これはもう最悪です。何しろどのような悪いことをしても、どのように自分が世間から後ろ指を指されていようと全く意に介さない性格なので、連続殺人を平気でする極悪犯罪者や日雇い労働者、或いはホームレスなどにもよく見られる耳でもあるのです。

 だから福耳をしているからといってその人を金持ちと判断したり、人間的にも布袋様のようにまろやかな人だと思うのは大きな間違いです。むしろ福耳の人は何も気にしない人なので、意外といつも怒ってばかりの人も多いのです。普通の人は自分が怒ってしまうと他人を不愉快にさせたのではないか、済まないことをしたな、と落ち込むのですが、福耳の人はは自分が怒って他人を不愉快にさせても全然気にしない人なのです。むしろ自分が怒っていたことすら忘れてしまうような人なのです。だからいつも怒っていられるのです。とにかく福耳の人は自分のやっていることも、他人のやっていることも何にも気にしないのです。だから自分のやりたいことに世間を気にせず打ち込めるので大金持ちになったり、世間を震撼させる犯罪者になったりするのです。

 あと最後に耳の肉付きについてです。よく人相の本にも書いてありますが、耳という部位はなかなか形が変わりにくい部分です。従ってなかなか肉厚なども変わりにくいものです。そんな耳にすらてっぷりと肉が付いているような人は相当栄養が行き届いていると言えます。これは鼻の頭についても同じ事が言えるのですが、肉付きの良い福耳で、鼻の頭の丸くて大きい、いわゆるだんご鼻をしているのは金持ちに共通して見られる顔の特徴です。耳たぶとか鼻の頭といった普通は最後に肉がつく部分まで肉付きが良くなるほど栄養が行き届く生活ができる人というわけです。ただしこれは鼻や耳だけではなく、顔や身なり全体がきちんとして金持ちの雰囲気を醸し出している人に当てはまることで、実は経済的には余り豊かではなく日々スナック菓子ばかり食べて単にカロリー過多でぶくぶく太ってしまった人にも見られる特徴であることも付け加えておきます。

人相その2 「小鼻の薄い鼻」

2006 - 05/15 [Mon] - 12:33

 今回は鼻について一つ書いていきましょう。鼻についても色々なポイントがあるのですが、今日テレビを見ていると陣内孝則が出ていたので彼のような鼻をしている人について。

 鼻について見るポイントは、鼻筋の太さ、鼻の頭の形と肉付き、小鼻の形、そして鼻の穴の大きさや形です。そして今回の陣内孝則タイプの鼻ですが、彼の場合で見るべきは小鼻の形ですね。文章で書くとイメージが掴みにくいのですが、小鼻が上に向かって張り出していて、しかも肉付きが薄く、鼻の穴も割と大きく外向きに開いている。鼻筋は余り太くなく、鼻全体の肉付きが薄い。そして鼻の頭はややとんがり気味で肉付きも良くない、そういう鼻です。

 この手の鼻をしている人は一言で言えば猛烈に喧嘩っ早い、短気です。白人に割とよく見られる鼻ですね。日本人には余り多く見られるのではないのですが、そうですね時々、特に体が大柄で、若いときにスポーツをしていた、と言ったタイプの方に見られ易いでしょうか。ベイスターズの石井琢郎、ソフトバンクの王監督、イチロー&チチロー親子、サッカーの三浦和良なども同じタイプの鼻をしていますね。

 もちろん日常の人間付き合いで問題になるようなレベルではないのですが、何かカンに障ること、或いは自分の中で許されないことがあった場合には猛烈に戦闘態勢に入ります。こういう鼻をしている人は猛烈に鼻っぷしが強く、しかもすぐに頭に血が上りやすいのですぐに手を出す喧嘩に移行する可能性が高いですね。

 基本的に根は悪い人ではありません。ただ非常に真っ直ぐな人で、自分の怒りの感情を誤魔化すことが苦手な人なのです。と、理解してあげて下さい。

人相その3 「額のしわ」

2006 - 05/15 [Mon] - 01:39

 テレビを見ていると色々な顔をした人を見るものですから、「あっ、こういう顔をした人について書いてみよう」というアイデアを思いつくのですが、今日は陣内孝則の他に島田紳助を見たので彼の顔について書いてみましょう。

 彼の顔で書いてみたいところは額のしわですね。紳助のしわがどういうしわかと言えば、額の真ん中でV字のしわが入っています。額については形や艶、そしてしわが見るポイントですが今回はしわについて書いていきましょう。

 まず紳助のように額にV字のしわが入っている人は、他人を信じない人です。恐ろしいほど他人を疑い、決して自分以外を心の底から信用したりしません。ですからこういう人が自分の話にふんふんと納得してくれたと思っても、別の日にはまたこちらを疑った質問をしてきたりします。それから自分以外を信じない人ですから、他人をものすごくバカにしています。それも本当に心の奥底からバカにしています。

 まあですからこういった額のしわをした人が知り合いにおられたら、相手が自分を心から信用しているとは余り思わないで下さい。

 ついでに他の額のしわについていくつか書いておきましょう。最も良いしわといわれているのは3本のしわがスーッときれいに額に入っているものですね。といっても私が拝見している限り、そういったしわをしているからといってものすごい人格者だとか、尊敬できる人か、といえば残念ながらそうではありません。ただこういう風に額にきれいにしわが3本入っている人は、生まれ育った環境も良く、ストレスが無く、自分が望むような自由な人生を送っている人ですね。そういう意味ではとても幸せな人だと言えるでしょう。もちろん悪い人ではないのですが、自分にとって幸せな人生を送っているという意味ですから、他人から見て魅力的な人生であるかどうかは全く別問題です。割と田舎の人のイイおじさんで、これといった苦労もなく人生を過ごしてきた人に多く見られるパターンです。

 また額に3本ではなく4本5本としわが入っている人がいます。こういった方は悪い方ではありません。しかし3本の方ほど自由に一生を送ってきてはいません。思い通りにならない時期があったこともあり、それでも何とか曲がりなりにも生活を確立させた人ですね。ですからこういったしわをしている人は3本のしわの人とは違い、幼少期に豊かな生活環境になかった場合が多いと言えます。

 次は額に一本深いしわがある人、こういう人は意外と多いです。こういうしわを額に持っている人は、ものすごい苦労人で、しかもものすごい頑固者です。私が知っている有名人ではボクシングの長谷川穂積くらいしか思いつかないのですが、こういう人は大抵少年期、そうですね10代前半から中盤にかけてくらいだと思いますが、に人生観が変わるほどの苦労をした人ですね。いじめられたとか、両親が死んで大変だったとか、そういった境遇に会った人で、それを跳ね返すために何か強い心のよりどころを若い間に自分の中で確立して、それを糧に以降の人生を送ってきた方です。だから強烈な心の筋が一本通っていていますので、勢い自分の意見だけを拠り所とするため頑固者になってしまったのです。

 普通額のしわというものはある程度の年齢を重ねないと表れないものなのですが、このケースの方は十代後半あたりから既にくっきりと額にしわが刻まれています。その事からもどれだけ大きな苦労だったのかということが伺われるのではないでしょうか。そういえば宗教に熱心な人によく見られることがありますね。性格自体は悪い人ではないのですが、あまりに頑固で他人の言うことを聞かないのでやや扱いにくいこともあります。

 さて次は額のしわがきれいに入っていない人。どういうことかと言えば短くて深くないしわが額に何本も何本もバラバラに入っている人です。有名人では今思いつきません。私の周りにも余り見かけませんでしたが、会社員時代の上司に一人だけいました。今も時々会う機会があるのですが正直余り仲良くしたくありません。ではどういう人かと言えば、こういうしわが額にある人は一言、支離滅裂な人です。すぐに意見や考え方が変わってしまうのです。他人を裏切ったりするわけではないのですが、性格が滅茶苦茶なのです。こういう人が身近にいると付き合っていくのは大変でしょうね。何しろ機嫌が良いのか悪いのか、楽しいのか楽しくないのかさっぱり分からないからです。というかすぐに機嫌が変わってしまうのです。だから一緒に仕事をしたり、会議をしたり、お酒を飲みたくない人です。

 そうやってみていくと、額のしわはその人の脳、というか思考パターンと過去の人生を凄くシンプルに表していると言えるでしょう。しわが一本の人は苦労から得た思考が一つ。3本くらいのしわが入っている人は比較的柔軟で、楽しんで自由に生きている。しわがバラバラで滅茶苦茶に入っている人は考え方も人生も支離滅裂。V字のしわをしている人は考えも曲がっていて他人を絶対に信用しない。全く面白いものです。

人相その1 「ぎょろ目」

2006 - 05/14 [Sun] - 12:37

 このブログは私が興味を持っていることや関心があることを止めどなく書いて行っているのですが、昔から大変興味を持っていたことの一つに人相があります。これはよく占いとして話題になることが多いのですが、私の理解ではこれは占星術や動物占いなどと違って、純然と各個人の内面や性格が外見に表現されているだけだと考えています。

 人相はその人の内面や性格を正直に顔に表していますので、相手の言動に惑わされることがありません。人間は社会経験を積んで自分の本心を取り繕う方法を多かれ少なかれ身に付けているものですが、本心は意外と変わらないものでその人の言動の真意を見極める場合に人相が大いに役立ってくれます。逆に年齢を重ねて人間性が本当に変われば人相も必ず変わります。

 ちなみに私が書いていく人相の内容はもちろん様々な人相に関する本から得た知識もありますが、基本的には私自身が人相について興味を持って以来20年以上色々な方を拝見してきた経験により確信が持たれたものです。何しろ人相の本の中には古来からの言い伝えを書いてあるだけで何の検証もしていない内容が平気で書いてあることがあり全く参考にならないものも少なくありません。

 ということで順不同で色々なケースについて書いていきたいと思いますが、タイムリーな事件がありますので今回は「ぎょろ目」の方の一般的な傾向を書いていきます。何しろ人相の中で最も大切な部位は目です。これは古くから「目は口ほどにものをいう」と言われているとおり、言葉や上辺の行動よりも目が最もその人の性格、本性を如実に表現するからです。

 ですから人と対面してその人の性格を理解したければ、まず相手の目から受ける直感的な印象を感じて下さい。それで大体外れはないと思います。例えばぱっと見て怖い目をしている人はやはりその人の内面も怖い考え方をしていますし、優しい目をしている人は基本的に優しいと思って間違いありません。

 さてそこでぎょろ目をしている人についてです。まあぎょろ目と言うか目が大きな人に共通するのですが、こういう目が大きめの方々は他人に印象を強く与えることができるので、基本的に第一印象がものすごく良く、しかも相手の感情をコントロールすることが上手な方々です。しかも大体朗らかなイメージがあり、話題も豊富で初対面から面白い人という印象を与えていることがほとんどです。

 しかし目の大きな方に共通するのは、その第一印象の良さと感情表現の豊かさを悪用して他人を騙す人が多いことです。騙すというと語弊があるのかも知れませんが、とにかく自分だけに経済的利益がやってくるように他人に取り入ったり、周りの人の視線や批判をそらして他人からお金をかき集める才能に長けている人たちです。もっと分かりやすい表現をすれば、詐欺師のように他人を騙しても平気な人、また他人に嘘を平気でつける人に多い目だと言うことです。

 どういう人たちが分かりやすい例かと言えば、タイムリーな話題でいけば村上ファンドの村上氏、そしてスケート連盟の城田憲子フィギュア強化部長、そして和歌山カレー事件の林真須美被告が良い例だと思います。とにかく彼らはこの大きな目でもって金づると世間をはぐらかすのがものすごく上手なのです。はぐらかすだけでなく、金づるからお金をかき集めて自分の利得にすることに異常なまでに長けているのです。

 先ほども書きましたように、このような目をしている人はとても第一印象が良くしかも他人に自分が作った面白い話を信じさせるのがとても上手なのですが、その本心は別の別のところにあることがほとんどです。別のところと言うより、正反対と考えた方がよいと思います。彼らの本心ははっきり言えば、自分のその持って生まれた人を信じ込ませる才能を使って他人を騙し、自分だけが得したいと考えています。また目の大きな人は不思議なことに誰が一番力を持っているかを見分ける能力に長けており、さらにその人に取り入る能力も長けているので、自分が気に入らない人を貶める状況を作る能力も高いのです。

 またこういう人ですから話はつじつまが合っていないことがほとんどですが、その話の矛盾を指摘すると比較的簡単に逆切れしてしてしまうのもパターンです。自分で作った話の矛盾に自分が気が付いているので、逆切れしたり泣いたりしてごまかすしかその場を切り抜けられないのです。さらにここからがまさに詐欺師の面目躍如なのですが、自分の嘘がもうこれ以上通用しないな、あるいは自分が絶対に勝てないなと気が付いたらあっという間に今ある立場や仕事を捨てて違う場所に逃げていくことも共通しています。つまり元々周りを上手く騙しながら作り上げた地位ですから、それがばれたときには批判する人と戦おうなどとせずそそくさと勝ち逃げをはかろうとします。

 ですからこういう人がもし周りにいる場合は自分から何か大切なものを取っていこうとしていないか、或いは知らない間にその人によって自分だけがはめられていないか良く気を付けて下さい。こういう目をした人が自分に近づいてきた場合には、まずその人の話は嘘だと思って聞くこと、そしてその人と適当に付き合って仲良くなりすぎないように注意しておくことをお勧めします。特に自分に頼み事をしてきた場合には適当なところで上手に留めておくことが大切です。相手に自分がどんな頼み事でも聞いてくれる便利な人だと一度思われると、その後ありとあらゆる無理難題を仕掛けてきます。

 意外と近所や職場や取引先に多いんですよ、こういう目をした人。特に女性で自分から世話役を買ってでる人などに多いですね。きっと仲間内の世話役をすることで得られる利益が多いことに気が付いているんでしょうね。深く付き合うとやっかいな人ですよ、こういう人たちは。とにかく全く信用できる人ではありませんから、自分が騙されていないか、自分が上手く利用されていないか良く気を付けて下さい。

村上ファンドの欺瞞

2006 - 05/10 [Wed] - 12:05

なんか最近村上ファンドの話を聞いているとちょっとおかしいんじゃないか、という気がしてきました。確かに村上が言うように経営者は株主の大切なお金を預かって事業を行っているのだから、株主利益を最大にさせるように経営を行うべきだという論理は一見正しいように思えます。

でもなんかその論理はものすごく原始的な株式会社の考え方というか、中小企業への投資の考え方だと思うんですよね。確かに中小企業やベンチャー企業であれば、株主からの出資はとても大切なもので、その出資を行ってくれた特定の人に会社が配当や株価向上で報いるのは当然だと思うわけです。何しろ中小企業やベンチャーの株ってほとんど博打に近いわけで、簡単に売り買いができるわけでもないし、投資家としては経営者に賭けるしかないわけです。ですから経営者はその出資者への期待に最大限の努力でもって応えるのが当然だと思うわけです。

ところが村上が投資しているのは上場株式じゃないですか。上場株式って売り買いが自由なわけですよ。村上にしても別に阪神電鉄から投資を依頼されたわけではないのです。村上が好き勝手に市場で買ってるわけでしょう?好きで投資した会社が気に入らなければその株を売っ払えばいいじゃないですか。何で経営が気に入らない会社の株を買って、その経営陣に対して文句を言ってるんでしょうか?何で気に入らない会社の株を買うんでしょう?

上場企業の株取引ってそういうもんじゃないんじゃないでしょうか?自分が気に入った会社、自分が期待する会社に投資してみようというのが動機であって、その会社が期待したほどでなければ売ればいいんじゃないでしょうか。だから大抵の上場企業はより多くの株主に喜んで株を買ってもらえるように色々と努力するわけでしょう。もしその努力が気に入らなければ投資家はその株を市場で売ればいいわけですよ。そしてその会社の株価が下落すれば株主資本が減って会社が困るだけじゃないですか。それはつまり経営者が会社経営と株主への見返りを怠ったからそうなったわけで、これも自業自得な話ではないですか。

それにそもそも上場株式への投資は完全に自己責任でしょう?何で株価が悪くなったからと言って会社に文句を言うんですか。そりゃあ文句を言うのは自由ですが、そんなつまらない経営陣の会社の株を買う人が悪いんでしょう?そもそもそんな会社の株に投資する人が悪いんですよ。会社を見る目がない投資家が悪いんです。

そう考えると、今回の村上の論理が訳わかんなくなるんですよ。上場株を好きで買い集めておいて文句言うな!って気がするわけです。もちろん村上の場合はそんな普通の株式投資とは行動が違っているので普通の話が通じないのは当然なのですが、彼がマスコミに対して発するやや青臭いとも言える株主利益最大化理論はお前が会社に対して言うことじゃないだろ、という気がしないでもないですね。

村上のニュースを見て、村上の話を聞いて、皆さんも「そうだ、そうだ」なんて納得しないで下さいね。村上は真っ当なことを言ってそうで、内容は無茶苦茶なんですから。そもそも村上は株価上昇のさや取りを商売としている人なんだということは絶対に忘れないで下さいね。自分だけが儲かればいいとしか考えていない人なんですから。

顧問先が税理士に求めるもの

2006 - 05/06 [Sat] - 05:43

 税理士には様々な顧客が仕事を依頼してきます。さてそこで質問ですが、皆さんはこれらの顧客が税理士に何を期待しているか考えたことはおありでしょうか。勿論それは現役の税理士さんやその職員さんに対しても問いかけてみたい質問です。

 税理士は本来税金の計算を行うプロですから、正確な税金の計算を期待されているのは当然ですよね。それから勿論できる限り無駄な税金を払わないで済むように節税をはかって欲しいと願っていることも我々に仕事を依頼する大きなきっかけになっているでしょう。

 しかしそれじゃあ当たり前の答えすぎるんですよね。これらの答えも勿論正しいのですが、それだけでは顧問先の気持ちが余り分かっていないのではないかと思います。これらの他に私がこの仕事を始めて感じていることは、程度の差こそあれ顧客の本音は「いかに自分がトクすることができるか」或いは「いかに自分の資産を減らさないで(=増やすことが)できるか」ということだけにありそのことに対する適切なアドバイスを税理士に求めているということです。

 節税して欲しいのも、少しでも税務署に支払う税金を少なくしたいからですし、相続に関する相談などは自分の手取り相続財産をいかに減らさないで済ませられるか、ということがその本質です。また最近最も多い相談は「どうすればもっと商売が儲かるか」という相談ですが、これなど節税や税金とは無関係に正に自分の資産を減らさないで増やす方法はないか、という相談です。

 結局税理士に仕事を依頼してくる方々はとにかくご自分達の資産を減らさないで済む方法や、逆にできれば積極的に増やす方法を模索しておられる方々なのです。そういう風に我々に相談に来られる方々を理解してあげることができれば、我々がどういう風に仕事をしていけばよいのか分かり易いと思いませんか?

 例えば正しい計算結果としていくら多額の税金を納めることになったとしても、それを顧問先に上手く伝えれば顧問先は場合によっては喜んでその税金を支払ってくれるということです。そして顧客に対する我々の印象も全く違うということです。だから顧問先の心理が理解できればどう顧問先に接すればよいか、どう対応すればよいか、或いは納税額を説明するときにどう説明すれば顧問先が喜んで税金を払ってくれ、そして我々にも感謝して顧問料を支払ってくれるのか、という仕組みが理解できるでしょう。

 そう考えれば、今時偉そうに「納税額は○○円や。きちっと月末までに納税しといてや!」などと計算過程もろくに説明しないで依頼者に結果だけ説明するような職員や税理士がいる事務所がこれからの時代儲かっていくわけないですよね。商売とは極論すれば心理学です。相手が自分に気持ちよくお金を支払ってくだされば商売は必ず繁盛します。ということは、どうやればお客が自分に気持ちよくお金を払ってくれるのか、ということをもっと心理面から分析していけばよいわけです。

 またそういった面とは別の要因から顧問先の心理や税理士事務所への期待が大きく変わってきていることも見逃せません。以前にもブログに書きましたが、昔は先ほどのような横柄な態度で仕事をしていた税理士事務所でもよかったのです。なぜなら昔は会計ソフトも無く、全部手書きで記帳していたので、記帳そのものが税理士事務所の業務・収益の中心だったからです。顧客もその業務を税理士事務所に求めていましたし、しかも経済が一貫して成長していましたので顧問先の業績もほとんどが右肩上がりで資産保全や資産拡大のアドバイスなどは不要だったからです。

 しかし今は時代が違います。いや違いすぎるのです。我々税理士はもっと積極的に顧問先の資産保全と資産拡大に役立つアドバイスを行う事が求められているのです。なぜならそれが顧問先の現在と将来の最大の興味に変わってきたからです。つまりそれが今の顧問先の心理状態です。だから既に大手の金融機関などではそういったFP的なサービスの業務を拡大していますし、税務はもやはその業務のほんの一分野に過ぎないわけです。その一分野の結果を計算するだけの仕事が儲かるか、それとも資産運用や経営の改善に関するアドバイスを行い、プラスアルファでその結果に対して税務を行うことのどちらが儲かる商売であるかは一目瞭然でしょう。

 我々は小規模事業者ですから大手の金融機関のような仕事はできません。しかし同じような考え方でターゲットとする顧客層を絞り、そしてそのようなサービスをいち早く展開していけば税理士業務はもっともっと可能性のある面白い事業ではないかと思っています。というより税理士業務はそのサービスのある一部分だけになってしまうのかも知れませんが(笑)。

 少なくとも税金の計算と記帳だけできれば十分だ、などと思っている税理士や職員が今時いるとすれば、その事務所は余程良い客筋に恵まれて相当左うちわなのか、それとも恐ろしく時代遅れであることに全く気付かずもがいているだけなのか、いずれかでしょう。

 とにかく商売は全て心理ゲームです。顧客の考えていることが理解できなければ商売が上手くいくはずありません。税理士業務だってサービス業なのです。税理士業務を儲かる商売にしていくためには顧問先の心理を理解し、それに対応した業務を行っていなければダメであることは容易に理解できるのではないでしょうか。そんなことすらわからない税理士が顧問先に対して商売や経営のアドバイスを行うなどちゃんちゃらおかしい話です。

村上ファンド対阪神・阪急連合 - 阪神電鉄取締役総辞職すれば?

2006 - 05/03 [Wed] - 11:27

 村上ファンドによる阪神電鉄の件もめています。村上ファンドは阪神に対し過半数の取締役選任を求めているようです。とは言っても村上ファンドはそもそもただのファンドで、会社経営などする意思などこれっぽっちも持ち合わせていません。それは以前村上氏本人が何かの時にそう話していたとおり、ファンドの目的は所有する株のキャピタルゲインを最大限にし、そしてファンドの投資家へのリターンを最大にする、それしかないからです。

 だから阪神電鉄の経営権を握ると言っても、もし仮にそれが実現すれば何をするか、といっても何もするわけがないのです。阪神電鉄の経営がよくなる事など絶対にあり得ないでしょう。だってそもそも阪神電鉄の株を高値で売ることしか興味がないわけですから、自分達で経営して株価を高めようなんてそんな時間や手間やコストのかかることをするわけがありません。

 ただ実際にこのまま阪神電鉄の経営権を村上ファンド側が握ってしまったら、そもそも長期的視野に立って経営を行おうという考えのない連中が経営に入ってくるわけですから、正直言って会社はめちゃくちゃになることは間違いないでしょう。詰まるところ皆さんが既にお気づきのように、村上側の意図というのは次のようなものでしょう。

 せっかく自分達が持っている阪神株を買ってくれる阪急という相手が出てきて喜んでいたのですが、当の阪急の買値があまりにも安いと。まあ損はしないのかも知れないけれども、もっと高値で引き取ってくれないとこれだけの案件を実行した意味がないと。阪急さんには何度ももっと高い値段で買ってくれるようにお願いしてるんだけれども、阪急も無い袖は振れないと渋っていると。でもどうしてもそれじゃうちが困るんで、ちょっとこっちにも考えがあるよ、と。どうしてもこっちの希望の値段で買い取りをしてくれないのであれば、うちが完全に阪神の経営権を握っちゃいますよ、と。阪急さんも阪神さんも阪神の経営権をうちに握られると困るでしょう、だって会社がめちゃくちゃになるんですから。めちゃくちゃになったら阪急さんとしてもいくら阪神電鉄を欲しくてももう手が出せないでしょう?だったら会社がめちゃくちゃになる前に、どうです阪急さん、うちの阪神株をもっと高値で買い取ってくださいよ、と。阪神さんも自分の会社が我々にめちゃくちゃにされる前に、阪急さんに泣いて頼んだらどう?というところでしょう。

 まあ、全く経済マフィア、乗っ取り屋そのものですね。こんな連中がいると上場会社の経営などおちおちやってられません。全くふざけているにもほどがありますが、こういう連中のように金に任せて他人を困らせて自分の金儲けしか考えないのはヤクザと何ら変わりません。とはいえ、人道的にどうであれ現在のルールの中ではこういう行為をすることが禁止されていませんのでどうしようもありません。ハッキリ言ってファンド側とすればこのまま放って置かれるのが一番いやでしょうね。何しろ放って置かれると株価はどんどん下がってしまいますからね。勿論、村上側とすれば阪神電鉄の経営者が社員や組合や株主からの突き上げによってこのまま放って置くわけがないと踏んでいるわけですが。そうなると阪神側はどうせざるを得ないかと言えば、これだけの大量な自社株を自分達が買うわけにも行かないので、市場公開買い付けで買い受けてくれる会社を探し出すしかない、という結論になるわけです。

 しかしそうなってしまえば当然新たな大株主となった会社に経営権は移るわけで、どっちにしても現経営者達がこのまま安泰でいられることはありません。ただ村上ファンドに取締役会を支配されるよりはマシだ、というのが阪神電鉄の経営者、社員、株主全ての考えでしょうから、現経営者達としてもそちらに傾かざるを得ないでしょう。

 こういう悪意を持って会社を乗っ取ろうとする連中を規制する法律でも有ればよいのですが、そんな法律を作ってしまうと日本の会社や株式市場は世界から全く相手にされなくなるので難しいところです。結論とすれば、阪神・阪急側が村上の策に乗ってやる形で高値で株を買い取るか、それとも阪神の経営者が経営権を放棄して株価を暴落させ村上をギャフンといわせるか、のどちらかになってしまうのでしょうね。

 しかし視点を変えて考えてみれば、村上側が常日頃言うように会社が株主のものであり、株主利益を最大限にさせるのが経営者の努めだ、ということであれば、現在の阪神電鉄の取締役会はその意見に従って、総辞職すればいいんじゃないでしょうか。だって今の取締役会が株主の意思を反映しない取締役会だと判断されたからこそ大株主から取締役会のメンバー入れ替えを提案されているわけですし、すなわちそれが株主の総意と言うことになるわけですから、村上側の論理によれば現経営陣はなんの道義的責任も感じることなく辞任すればよいのではないでしょうか。ずるい村上が喧嘩の相手なのですから、阪神だってずるい手を少しくらい使ってもいいんじゃないでしょうか。

 そうだ、阪神の経営陣が全員総辞職すればいいんですよ。そしたら村上側も慌てますよ~。もしそうなれば村上側は「なんて無責任な経営者なんでしょうか。全く株主のことを考えていない酷い連中です」と声を荒げて批判するんでしょうが、そもそもの原因は村上側が現取締役会を「役立たず」と判断して過半数の入れ替えを要求した結果なのですから現取締役は非難されるいわれなど到底無く、村上側の論理の矛盾が露呈されるだけです。

 そうですよ、そうしましょう。阪神電鉄の現取締役は即刻総辞職しましょう。そうすれば臨時株主総会を開いて新取締役全員の選出をしなきゃいけなくなり、その手続きをとっている間阪神株は大暴落です。そうなれば村上側はもはや自分達の息がかかった取締役の選任と会社経営の支配など全く興味が無くなり、後はいかに損を最小限に抑えるかということしか考えが回らなくなるでしょう。その時に阪急が超安値で阪神株を買いたたき阪神も再び安定経営に、そして村上はファンド投資家と世間から非難ゴウゴウ、これでどうでしょう?甘いかな?(笑)

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当ブログにお越しいただきありがとうございます、税理士のもりりです。のんびりと、時々辛辣に日々感じたいろいろなことを自由に書いていきたいと思います。

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